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美容室は共通ポイントを導入するべき?

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私たち消費者にとって当たり前になった共通ポイント。加盟店であればどこでもポイントが貯まり、貯まったポイントは同じくどこの加盟店でも支払いに利用できる仕組みです。WEBサービスを利用した時、コンビニでお買い物をした時、飲食店を利用した時、ガソリンを給油した時、お店は違うのに同じポイントカードを提示してポイントを貯めていますよね?
美容室においては導入が進んでいない印象のある共通ポイントですが、共通ポイントの現状と、美容室での導入に関して考えてみます。


目次
・広がる共通ポイント
・高まる消費者の人気
・美容室でも導入が進んでいる?
・共通ポイント導入によるメリット
 ・①ポイント利用時に売り上げが減少しない
 ・②店舗独自の割引還元サービスの廃止が可能
 ・③他店との差別化
・美容室と共通ポイントの相性は?
 ・ネットから消費者を取り出して売上UP
・どの共通ポイントと連携するか


広がる共通ポイント

共通ポイントといえばレンタルビデオ店やコンビニのTポイント・楽天ポイント・pontaポイントが有名でしたが、2015年頃から大手事業者が次々に参入してきたことで、dポイント・WAONポイント・nanacoポイントなど種類も増えました。これにより様々な業種と店舗が共通ポイントを導入しており、飲食店はもちろん百貨店やガソリンスタンド、電気料金やガス料金にまで広がりを見せています。

高まる消費者の人気

『どこでも貯まりどこでも使える』共通ポイントは消費者にとって魅力的で、その広がりと共に人気もどんどん高まっており、その背景には2019年10月の消費税率引上げに伴い急速に普及したキャッシュレス決済が深く関係しています。クレジットカードや電子マネー、スマホ決済アプリなど、日々の支払いをキャッシュレスにするだけで各種提携先の共通ポイントが貯まることに加え、増税とともに始まったキャッシュレス・ポイント還元も、還元率5%と消費者に共通ポイントを意識させるには十分だったのではないでしょうか。効率よくポイントを獲得するという考えは若年層を中心に消費者の常識となっているようです。キャッシュレス化の加速と共に共通ポイントの人気も高まり、今後ますます私たちの消費行動に影響を与えるといわれています。
共通ポイント意識調査(※NRI 生活者1万人アンケート調査より)
・なんらかの共通ポイントを貯めている … 93.9%
・ポイントが貯まるかどうかで商品、サービスを選ぶ … 52.1%
・ポイントが貯まるかどうかで店舗を変える … 57.1%

美容室でも導入が進んでいる?

冒頭で『美容室では共通ポイントの導入が進んでいない』と書きましたが、これを読んでくださっている方の中には、『美容室を利用する際に楽天ポイントやpontaポイントが貯まるお店は多いのでは?』『うちのお店を利用したお客様はpontaポイントが貯まっている』と思われるかもしれません。
しかし、実際には『美容室を利用したからポイントが貯まった』ではなく、『ネット予約を利用したからポイントが貯まった』という場合が多いのではないでしょうか?結果的に美容室でポイントが貯まっているように感じますが、このような間接的なものはではなく、お店でサービスを受けた・商品を購入したなど、美容室と消費者間の直接的なものに対して共通ポイントが貯まる使える店舗はまだまだ少ないです。

共通ポイント導入によるメリット

共通ポイントは店舗経営で重要な売上、顧客満足度、差別化に関して有用なシステムであると言えます。これ以外も導入メリットは多々ありますが、ここではこの3つに関連したものをご紹介します。
これは美容室に限ったものではないですが、美容室にも当てはまりますので確認してみましょう。

①ポイント利用時に売り上げが減少しない

消費者がポイントを貯める目的は、貯まったポイントを使い割引を受けることです。つまり、お会計時に2,000ポイント利用して2,000円の値引きをしてもらうということですが、店舗にとってこの2,000円の値引きは売上が2,000円減少することになります。
しかし、共通ポイントは利用ポイント分の補填を運営事業者より受けることができるのです。店舗側としてはお会計にクレジットカードを使われたのと同じです。売上は減りません。消費者には割引を受けたお得感が、店舗には売上が残ります。

②店舗独自の割引還元サービスの廃止が可能

店舗独自のポイントカードやスタンプカードなどによる還元サービスを行うことは珍しくありません。ここでは共通ポイントに対して、このような店舗独自の還元サービスを自社ポイントとします。
自社ポイントは、ポイント還元による顧客満足度UPやリピーターを増やすことを目的に取り入れている店舗が多いですが、自社ポイントでの還元は値引きもしくはサービスや商品との引き換えがほとんどです。そして顧客満足度UPに効果的なのは値引きではないでしょうか?効果的ですが、値引きは店舗にとって売上を減らす行為のためできれば避けたいはず。であれば、自社ポイントを廃止して共通ポイントを導入してはいかがでしょうか?共通ポイントは値引きしても売上が減少することはありません。
しかし消費者としては割引を受けることができるという点では自社ポイントと同じです。むしろその店舗でしか貯まらない自社ポイントよりも、消費者人気が高まっている共通ポイントのほうが喜ばれるかもしれませんね。

③他店との差別化

消費者に自社を選んでもらう為、商品・サービス・価格など様々な点で他社との違い、優位性を打ち出し差別化を図ることはビジネスにおいて重要だということは言うまでもありません。その消費者の選択に共通ポイント取り扱いの有無が少なからず影響を与えるようになった今だからこそ、共通ポイントの導入は差別化を図る一つとして期待できるはずです。

美容室と共通ポイントの相性は?

美容室は共通ポイントというシステムとの相性が良いと言えるでしょう。理由は3つあります。
1つ目は、美容室は自社ポイントを導入している店舗が多く、還元率も高めで店舗への負担が大きいこと。導入メリットで述べたように自社ポイントを廃止し共通ポイントに変更すれば店舗への負担を減らしつつ顧客満足度の維持が見込めます。
2つ目は、美容室は接客時間が長く消費者との十分なコミュニケーションが確保できるからです。ポイントは貯めるよりも使うときに店舗と消費者に大きなメリットをもたらします。しかし消費者がお会計の際に自発的にポイントを使うことは多くないでしょう。理由は、消費者にとって、持っているポイントがどれだけあり、ポイントを利用することでお会計がいくらになるか分からないと使いづらいからです。他業種と異なり美容室ではこの案内が比較的簡単にできる為、いろんな店舗で貯めたポイントの使いどころとして向いているでしょう。
3つ目は、他店との差別化に少しでも有効であるなら価値があるということです。美容室は2020年現在で店舗数が25万を超えています。よく比較されますがコンビニエンスストアでも店舗数5万ですので、美容室がいかに多いかが分かります。消費者人口が減少し集客が難しくなっていくなかで、他店との差別化は大きな課題ではないでしょうか?その大きな課題の解決の一つとして共通ポイントを使ってみてもいいかもしれません。

ネットから消費者を取り出して売上UP

サロン専売品のスタイリング剤やシャンプーなどがネット通販に出品されており、そこで購入する消費者も少なくないはずです。なぜネットで購入してしまうのでしょうか?安いからでしょうか?確かに安い物も中にはありますが、美容室で販売されている価格と大差ないように思います。
理由の一つに共通ポイントが使えるということがあげられます。あちこちの提携店で貯めたポイントを使うときに一番手軽なのはネット通販で、現金では躊躇う買い物もポイント支払いなら気にならなくなることがあるでしょう。共通ポイントを導入して、お客様に美容室でも共通ポイントが使えることを伝えて、おすすめの商品をご案内することでネットではなく店舗で購入していただけるはずです。

どの共通ポイントと連携するか

ここまで美容室にとって共通ポイント導入は有用だと述べてきましたが、実際導入するなら数ある共通ポイントの中でどこと提携すればいいか迷うのではないでしょうか。ポイントを3つあげておきます。
まずは『貯まりやすいポイントである』こと。基本的にはどの共通ポイントも還元率は0.5%~1%ですが、運営事業者主催でポイント倍増キャンペーンなど還元率が大幅にUPするものとそのようなキャンペーンがほとんどないものがあります。消費者がポイントを持っていなければ使ってもらうこともできませんので、ポイントの貯まりやすさは重要です。
次に『利用者が多い』です。利用者(会員数)が少ない共通ポイントでは、店舗でポイント付与する機会も、使ってもらう機会も減ってしまいます。より活発に運用できるよう利用者が多いものを選ぶとよいでしょう。
最後に『レジ(会計システム)と連動できる』ことです。これは共通ポイント導入によるレジ業務の負担を増やさないことと、ポイントに関する処理のミスを防ぐ為です。レジと共通ポイントの処理システムが連動していない場合お会計処理とは別に、ポイントの付与や利用にかかる処理を行う必要があり、業務負担およびミスにもつながります。レジと連動し通常のお会計業務の中で共通ポイントの処理が行えるものがよいでしょう。

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