開業にはどんなシステムが必要？ポイントを徹底解説

2020/06/25

美容室開業にあたって必要なシステムを考えてみましょう。客商売で対価をもらうわけですからレジシステムは必須ですよね。また、一口にレジシステムと言っても売上だけを計算する簡易レジスターから顧客管理までできるPOSシステムまで様々です。そして、集客につながるシステムも必要となるとネット予約はどうする？とかお客様にどうやって宣伝する？などいろいろな問題が出てきます。ここではお店全体のシステムを構築する際のポイントを考えてみましょう。

・基本となるPOSシステムのポイントは？
　・導入後のサポートもチェック
　・ネット予約はどうする？
　・宣伝も考えておこう
・効率のいい自店のシステムを構築しよう

基本となるPOSシステムのポイントは？

美容室の仕事の中心は、POSシステムの前で売上や顧客を分析することではなく、来店されたお客様の接客と施術、そしてその対価をいただくことです。POSシステムは忙しい接客業の合間で正確に行う業務なわけですから当然「わかりやすい」「間違いがすくない」「覚えやすい」ことが必要となります。
ただし、「わかりやすい」「間違いがすくない」「覚えやすい」且つ日々の簡単な業務から必要な売上・顧客分析ができて集客につながる顧客アプローチまで簡単にできることがポイントとなってきます。最近の美容室向けのPOSは各社特徴があるのでお店にあったPOSを選ぶことが大切です。

導入後のサポートもチェック

導入の方法も様々でパソコンもソフトも一式、ソフトのみ、リース、レンタルなど各社によって違います。当然メリット・デメリットがあります。
まずは最近よく聞くクラウド型のレンタルシステムですが「インターネットがつながっていればどこでも使える」「タブレットがあればすぐに導入できます」といったうたい文句がよく聞かれます。このシステムはソフトのみのレンタルなので月々の費用が安く済むというコスト面でのメリットがあります。また気に入らなければいつでも辞められるといったメリットも挙げられます。デメリットはというと、初期費用がかかることや自店でハードを準備しなければならないというところです。そしてここがポイントになりますが、ハードに不具合が出た時には自分で対応しなければならないということが挙げられます。もしも修理となった場合は、自分で電気屋さんに修理にもっていって、修理が上がってくるまでの間の業務をどうするかということを考えなければなりませんね。
また、パソコンもソフトも一式でとなると一般的にはリースでの導入がほとんどですが、この際のメリットは初期費用が不要（リースに組み込まれている）でパソコン含む機器もリース物件なのでほとんどメーカーで修理サポートしてくれること点です。当然修理代がかかることもありますが、パソコンなどの機械類が苦手な方はこちらの方が安心して使えるでしょう。デメリットはというとリース契約の場合リース満了になるまで解約ができないこと、機器類も一式導入のため総額でかなりの金額になることが挙げられます。
他にも導入後のサポートという意味では、使い方に関するサポート体制が充実しているかもポイントになります。日々の業務でレジとしてお会計を主に行っていて、いざ分析や顧客アプローチとなった時にしっかりとサポートしてくれる窓口があるのか、サポート拠点が近くにあるのかというのもPOSシステムを選ぶポイントではないでしょうか。

ネット予約はどうする？

さて、スマホが当たり前でどこにいてもすぐにスマホで情報が得られる時代、当然美容室探しや予約もスマホでというのが主流になってきています。このネット予約ですが大きく2つに分類することができます。1つは美容室探しも一緒にできる予約サイトで、エリアやメニューなどから行きたい美容室を絞り込んで予約するというもの。これはテレビCMやネット広告もやってくれるので集客力はあるのですが、掲載費用の他に成果報酬として、ネット予約売上に対して数パーセントの支払いが発生します。また、掲載店舗が多ければより効果を出すために掲載料を上げなければならないこともあります。
もう1つは自店で構築するネット予約です。これはどちらかというと集客というより既存客の囲い込みが中心となります。メリットとしては自店のサイトのため他店との比較をされないことや、自店オリジナルの宣伝やクーポンなどを作成することができることが挙げられます。新規集客は前者、既存客の囲い込みは後者という使い分けをすることによってより効果のあるネット予約の構築ができるでしょう。

宣伝も考えておこう

お客様にお店に来てもらうためには宣伝は不可欠です。一番の宣伝は口コミといえるでしょう。これは常連のお客様にお友達を紹介してもらうという、昔からあった宣伝で失客がすくないお店にとってはありがたい手段です。ただそれだけでは新規のお客様はなかなか増えません。そこで必要なのが、ネット予約のところで挙げた予約サイトで自店の宣伝をしたり、自社のホームページを構築してネット検索で探してもらったりする方法です。
また「Ｇｏｏｇｌｅマイビジネス」というサービスを使うことでＧｏｏｇｌｅ検索やＧｏｏｇｌｅマップと連動した宣伝を行うこともできます。一方、既存客に対する宣伝も必要で過去にはＤＭやメール、最近はアプリを使ってキャンペーン情報などの宣伝をすることで失客防止につなげる効果があります。
こちらも新規客に対する宣伝と既存客に対する宣伝を使い分けることが必要ですね。

効率のいい自店のシステムを構築しよう

ここまでPOSシステム、ネット予約、宣伝と挙げてきましたがPOSシステムだけでも数十社、同じくネット予約も数十社、宣伝でもHP作成会社からアプリ提供会社など数を挙げたらきりがないくらいの情報があって、それぞれ特徴があるので何を選べばいいのか混乱するでしょう。ただ、お店にとって一番大事なのはお客様でありすべてのシステムにおいて、お客様の情報が連動して管理できることがお客様にとってもお店にとっても効率のいいシステムと言えるのではないでしょうか。

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