美容師としての経験を多く積み、技術にも自信が持てるようになると、開業を考え始める方も多いでしょう。しかし、開業は美容の技術だけが高いだけではうまくいかないので、注意が必要です。この記事では、廃業に陥ってしまう店舗に多い特徴や、長く続く店舗づくりに役立つ開業支援サービスの内容などを紹介します。
目次
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・美容室の開業準備は大変?開業支援サービスを利用した方がいい? ・開業から5年以上続く店舗は約25% ・経営に関する知識がない ・資金の不足 ・不適切な集客法 ・長く続く店舗づくりのために!開業支援サービスを上手に利用しよう! ・資金調達や経営のサポート ・物件選びや店舗設計のサポート ・集客のサポート ・開業支援サービスを活用して良いお店を作ろう! |
美容室の開業準備は大変!開業支援サービスを利用した方がいい?
美容師として多くのお客様に接し、技術にも自信が持てるようになってくると、美容室の開業も視野に入ってくるかもしれません。しかし、いざ開業の準備について調べてみると、開業までにすべきことが非常に多いことに気付く方も多くいます。そのように大変な準備の手助けをしてもらえるのが、美容室の開業支援サービスです。
ただし、この開業支援サービスを利用するとなると、費用もかかってしまいます。美容室の開業を目指すにあたって、開業支援サービスは必ず利用した方が良いものなのでしょうか。これから美容室を開業しようと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
開業から5年以上続く店舗は約25%しかない!廃業してしまう理由とは?
街中を歩いていると、特に都心部では同じ街にいくつもの美容室が存在していることに気付く方も多いでしょう。美容室は全国に25万近い店舗があると言われており、この数はコンビニエンスストアの店舗数の約4倍にものぼります。毎年1万店舗近くの美容室が開業していますが、そのうち5年以上続く店舗はたったの約25%、つまり4店に1店は廃業に陥っているそうです。このデータからも分かる通り、美容室は開業すればうまくいくとは限らず、むしろ開業した後の方が大変ともいえるでしょう。しかし、だからといって開業を諦める必要はまったくありません。世の中には、5年どころか何十年も安定した経営を続けている美容室も多くあります。
これから開業を目指す上では、成功のノウハウを知ることも大切ですが、失敗した事例や理由について理解しておくことも非常に大事です。経営に失敗する店舗にありがちな間違いを防ぐのに役立つのが、開業支援サービスを活用するメリットともいえます。 開業支援サービスの具体的なサービス内容を紹介する前に、まずは廃業してしまう美容室に多い理由について紹介します。
経営に関する知識がない
美容室が廃業に追い込まれる理由として非常に多いのが、経営に関する知識のなさです。経営者自身の美容技術がどんなに素晴らしいものでも、経営に関する知識がなければお店は成り立ちません。つまり、開業するのであれば技術者としての仕事だけではなく、経営者としての仕事にも取り組む必要があります。しかし、残念ながら美容師のほとんどは、技術については学んでいても経営については学んでいません。経営について学ぶ環境がほとんどないことも、その大きな理由でしょう。経営に関する知識がないまま開業すると、非常に危険だということを覚えておく必要があります。
資金の不足
美容室を開業する場合、通常は銀行などからお金を借り入れて資金を調達します。そして、お金を借り入れたからには開業後は計画的な返済が必要です。返済するためには、お客様を増やして売上げを増やせば問題ないと感じるかもしれませんが、実際はそう簡単にはいきません。お客様が増えると、その分シャンプーなどの資材に費用がかかったり、ドライヤーなどの使用頻度が上がって光熱費が上がったりします。時には思いがけない出費に見舞われることもあるかもしれません。そのようなことも踏まえた上での資金計画をしていないと、資金が不足して廃業に陥る可能性があるでしょう。
不適切な集客法
廃業した美容室に多いのが、廃業に陥った後に集客が適切でなかったと気づくケースです。美容師としての技術さえあれば客は自然に集まるなどと思っていると、痛い目に遭ってしまいます。 美容室のお客様にはリピーターがいる場合が多いですが、リピーターが突然離れていくこともあるのが実情です。この時、新規のお客様に新たなリピーターになってもらえれば問題ありませんが、リピーターが離れたままでは売上げは落ちていきます。つまり、美容室は未来を見据えて常に集客には力を入れておく必要があるということです。集客を疎かにすることで、廃業の可能性が高まるともいえるでしょう。
長く続く店舗づくりのために!開業支援サービスを上手に利用しよう!
ここまで、開業したものの廃業に追い込まれてしまう店舗に多い特徴について紹介しました。廃業してしまう店舗は経営技術や資金繰り、集客の面で問題があることが分かりましたが、これらを適切に行うには知識や技術が必要です。しかし、美容師の資格を取る際にも美容室でスタッフとして働いている時にも、これらについて学ぶことはほぼないといっても過言ではありません。知識や技術がほとんどない状態で開業を目指せば、廃業に追い込まれる可能性が高まります。
そのような時に利用をおすすめしたいのが、開業支援サービスです。開業支援サービスとは、その名前が表している通り、開業を目指している方を支援するためのサービスです。開業支援サービスには専門の業者もありますが、美容資材の卸業者や不動産業者が支援を行う場合など、さまざまな形態があります。
ここからは、開業支援サービスの具体的な支援内容について紹介します。業者によっては下記以外の支援も行っているので、自分のニーズに合う業者を探してみるのがおすすめです。
資金調達や経営のサポート
開業支援サービスで提供しているサービスの一つが、資金調達や経営のサポートです。通常、美容室を開業するには銀行などから融資を受ける必要がありますが、融資の受け方が分からない場合もあるでしょう。また、返済についても計画を提出する必要がありますが、計画の立て方が分からない場合も多いものです。開業支援サービスを活用すれば、融資の受け方や返済計画の立て方についてアドバイスがもらえます。さらに、開業後も続けて経営のサポートしてもらえる場合もあり、プロの視点を活かした適切な経営がしやすくなるのがメリットです。
物件選びや店舗設計のサポート
開業するにあたっては、どのような物件を選ぶかも非常に大事になります。立地が悪ければ、開業したとしても来店数がほとんど増えないまま廃業に陥る可能性もあるかもしれません。しかし、自分だけで様々な物件の候補を探し回るのは大変です。そのような場合にも、開業支援サービスを利用すれば、開業に適した物件選びや店舗設計のサポートが受けられます。成功しやすい立地探しや初期投資を減らした店舗設計などのアドバイスも受けられるので、自分だけで物件を探すよりも非常に効率的です。
集客のサポート
美容室を開業する場合には、開業前からしっかりと集客対策をしておくことが大切です。しかし、集客は方法によっては高額な費用も掛かるため、自分に合った集客法が分からない場合もあるでしょう。 そのような際に開業支援サービスを活用すれば、資金面などにも考慮した集客法を提案してもらえます。集客には必ずうまくいく方法というのは存在せず、店舗の立地やお客様の年代層などに合わせた方法を探ることが大切です。 そういった点で、開業支援サービスを提供している業者は、様々なケースでの集客をサポートしています。過去のデータなども参考にしながら、それぞれの店舗に合った集客法を一緒に探し出せるでしょう。開業支援サービスを活用して良いお店を作ろう!
美容室が廃業に陥ってしまう場合に多い理由や、開業支援サービスの具体的な支援内容について紹介しました。美容室を開業するためには、美容の技術だけでなく経営の知識なども必要です。しかし、経営の知識などがない場合には、開業支援サービスを利用してプロの支援を受けた方が将来的に良い結果になることもあるでしょう。
開業支援サービスの利用にも費用は掛かるので、サービスの利用をためらう場合も多いかもしれません。開業支援サービスの利用は、良いお店作りのための投資といった見方もできます。開業を目指しているのであれば、長く続く良いお店を作るためにも、開業支援サービスを利用すべきかどうかをしっかりと検討するのがおすすめです。
※弊社は開業支援サービスを行っていません。あくまでも情報としての記事ですのでご容赦ください。
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