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美容サロンの生産性とは?美容サロンを経営するうえでもっとも大切なこと

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生産性は、美容サロン経営をするときに欠かせない数字です。生産性をあげれば美容サロンの売り上げがあがるだけでなく、スタッフも働きやすい環境になり、辞める人が減ります。現在の生産性がどのくらいかを把握し、改善していくためのポイントをお伝えします。自分の経験や慣習にとらわれないことがとても大切です。


目次
・美容サロン経営で大切な生産性
・美容サロンの生産性のボーダーラインは
 ・50万円未満は危険ライン
 ・60万円台を目指そう
 ・生産性の出し方
・美容サロンの生産性を上げるには
 ・細かく顧客データを分析する
 ・美容師の働き方を変える
 ・家賃や広告費などコスト削減
・美容サロンの生産性とは新しいやり方を取り入れること


美容サロン経営で大切な生産性


美容サロンを経営するときに目安にするのが生産性です。生産性は、一人の美容師が稼ぎ出す金額、1つの美容サロンの売り上げなどがあります。複数の美容師を雇って経営している美容サロンではそれぞれの美容師の生産性の合計が、1日の売り上げに繋がります。
もちろん美容サロンの売り上げを、美容師の技術力や接客力だけに頼ってはいけませんが、この生産性が平均よりも下回る状態が続いたり、徐々に下がってきたりしている場合には、早めに経営戦略を見直し手を打っていく必要があります。美容サロンの生産性について詳しく知っておきましょう。

美容サロンの生産性のボーダーラインは

美容サロンの生産性を把握するためには、全国平均や公開されているデータなどを参考にするだけではなく、自分の美容サロン独自の生産性を知っておく必要があります。全国平均で自社の美容サロンの生産性を比較してしまうと、立地などによる差が反映されません。都心や繁華街の美容サロンなら、全国平均よりも高い生産性があります。住宅街の美容サロンでは、全国平均より少ない生産性でも賃貸料や人件費が少なくて済む分、十分に経営が回せることもあります。
美容サロン経営に必要な売り上げは、経営者なら美容サロンを開業する時点で試算してあるでしょう。それを踏まえて、現状の美容サロンの生産性について計算してみてください。生産性は売り上げから仕入れや材料費などを引いてフタッフの人数で割ると出ます。しかし美容師の生産性だけではなく、日毎の売り上げや月毎、さらに年単位・曜日ごと、時間帯ごとなどの生産性も把握しておくといいでしょう。
例えば「月曜の夜は予約が少ない傾向がある」「土曜日の午前中はいつも予約がいっぱいになる」「3月や12月は他の月よりも生産性が高い」などとわかっていると、今後の対策も取りやすくなります。

50万円未満は危険ライン

美容サロンの1か月の美容師の生産性は、美容サロンの立地によっても異なりますが平均で約49万円です。商業エリアや住宅地などではもう少し下がります。
厚生労働省のデータでは、美容サロンの1日の平均客数が10人、一人当たりの単価は6,429円となっています。週に一回定休日がある美容サロンの場合は、1か月の売り上げが1,671,540円となります。この1,671,540円の売り上げを生むには、一人の美容師あたり49万円の生産性の場合、少なくとも4人のスタッフが必要になる計算です。
売り上げから賃貸料、材料費、光熱費などを差し引き、スタッフの人件費を支払うことを考えると49万円の生産性では美容サロン経営は難しいといえるでしょう。

60万円台を目指そう

全国にある多くの美容サロンの美容師一人当たりの生産性は50万円以下です。この美容師ごとの生産性が月に60万円を超えると、美容サロン経営も少し安定してきます。美容師ごとの生産性を意識するなら月60万円を目指すといいでしょう。ただし、美容サロンの立地でも生産性は大きく変わってくるので、美容師に生産性を求めるよりも、まずは美容サロンの売り上げや利益を、いろいろな属性の生産性を分析してみて把握する必要があります。

生産性の出し方

生産性は、1か月の場合、粗利益をスタッフの働いた時間で割ります。例えば、売り上げが300万円で、材料費が30万円毎月かかっている場合、粗利益は270万円です。スタッフ一人当たりの毎月の労働時間が8時間×26日で208時間。3人のスタッフがいる場合は、624時間になります。生産性は約4,327円です。
生産性が3,000円を下回っている場合は、改善策が必要になります。例えの場合は、4,327円で数字だけ見るとよいといえますが、スタッフの休日が月に1日しかないため、かなり長時間の労働となっています。
スタッフに週に2日程度の休みがありながら生産性を下げないような工夫ができると、美容師の定着率もあがり、生産性の向上にも繋がります。

美容サロンの生産性を上げるには

美容サロンの生産性を上げる方法を考えていきましょう。単純に考えれば美容師一人当たりの売り上げが上がれば、美容サロン全体の利益も上がります。しかし、そのために美容師の労働時間が長くなったり休みが少なくなったりしては、働く環境が悪化してしまいます。美容師が快適な労働環境で働けないのでは、モチベーションが下がり、売り上げ向上の意欲もなくなってしまいます。
美容サロンの経営者は、生産性を意識しながらもスタッフが働きやすい環境を整えていく必要があります。そのためには、売り上げや利益などの数字だけではなく、昔からの美容サロンの慣習を廃止したり、コストを削減して利益を増やしたりする工夫なども大切です。
総合的に美容師に働きやすく、負担のない形で技術の向上などの研修を行い、質のいいメニューとサービスを提供できれば、顧客のリピート率も上がります。生産性を上げて美容サロンの経営を安定させるには、顧客のことだけを考えず、働く側にとっても居心地のいい職場を提供できるようにしましょう。

細かく顧客データを分析する

単純な生産性だけの計算だけではなく、顧客データをもとに詳しく分析をしましょう。一回に顧客が支払う客単価や、新規で来店した顧客が再来店する確率はどのくらいか、またリピートする顧客はどのくらいの頻度で来店しているかなども参考になります。
客単価が上がったりリピート率が高くなったりすれば、売り上げも変わってきます。メニューごとや季節ごとなどのお得なキャンペーンを行う、新規顧客のフォローで再来店に繋げるなど顧客満足度を上げるようなサービスを提供する工夫をしましょう。優良な顧客をしっかり捕まえられると、売り上げも上がっていきます。

美容師の働き方を変える

美容師の働き方を変えることも生産性向上に繋がります。例えば、予約が入っていない場合はスタッフを拘束せず遅い出勤時間にしたり早く帰ったりできるようにすれば、無駄に長時間美容サロンにいる必要がありません。情報共有はLINEやメッセージで行えば朝礼や終礼なども必要なくなります。研修や勉強会も必要最低限、短時間で行うようにする、など美容師が働きやすい環境作りを行えば離職率も下がります。
また、スタッフは必要最低限の人数だけ雇うようにしましょう。生産性が高くないのにスタッフが多いと、さらに利益が少なくなり安い給料で働かせることになります。

家賃や広告費などコスト削減

美容サロンの家賃は、高すぎないところを選びましょう。地域性や客単価、メニュー料金を考えて妥当な家賃と広さの物件で美容サロンを経営します。初めて美容サロンを開業する場合、自分の夢や理想に近い物件を探してしまいがちですが、長く安定して経営するためには、高すぎる家賃はリスクが高いです。
また広告費も必要なものだけに絞ります。新規顧客が何を見て来店したかなどの分析を行えば、必要かつ効果的な宣伝方法が見えてきます。多くの美容サロンがやっている宣伝広告と同じものを必ず行う必要はありません。

美容サロンの生産性とは新しいやり方を取り入れること


美容サロンを経営していくうえで、指標となる生産性。経営者なら常に生産性をさまざまな角度から分析しておく必要があります。しかし、売り上げや美容師の生産性ばかりにとらわれてしまうと、美容師の労働環境が悪化し離職に繋がったり、さらなる生産性の低下を招いたりする場合もあります。
美容師にとって働きやすい環境を作ることやコストを削減することなどは生産性を上げるためにとても大切です。自社の美容サロンならではの新しいやり方を模索して、美容師が長く働ける生産性の高い店を目指しましょう。

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