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パーソナルカラー診断を取り入れる美容サロンが急増

雑誌やネットなどで簡易的に自己診断できるパーソナルカラー診断が人気ですが、自己診断では客観的に自分に似合う色を判断するのが難しいこともあり、カラーについて正確性の高い知識とセンスを併せ持つプロがいる美容サロンが求められています。パーソナルカラーの認知度やニーズの高まり、またサロンでのカウンセリングとの親和性が高いこともあり、美容サロンにおいても施術メニューに取り入れる店舗が急増しています。
色彩に関する知識が深まることで、スタイリスト、カラーリストとしてのスキルや質が向上し、自信を持ってそれぞれのお客様に似合うヘアカラーの提案ができるようになります。
パーソナルカラー診断の特徴と美容サロンへの導入方法
パーソナルカラー診断とは、生まれ持った目や肌、髪の色から、その人の魅力を最大限に引き出す色を導き出す理論のことを指します。ヘアカラーやメイク、トップスなど顔周りにパーソナルカラーを使うことで、顔色や全体の印象が良くなる効果があります。反対に似合わない色を身に着けてしまうと、肌のくすみやキメの荒さ、しみ、シワなどが目立ってしまう、顔がむくむ、老けて見えるなど、マイナスの現象が生じることがわかっています。Webでの簡易的な自己診断や、パーソナルカラーを意識しないヘアカラーでは、カラーの施術後に浮いているような違和感があったり、顔がくすんで見えてしまったりする経験を持つ方も多いといいます。そんな中でプロの目で個性と好みを掛け合わせた、本当に似合う色を提案してくれるスタイリストがいる美容サロンは貴重な存在です。
パーソナルカラーの診断方法は大きく分けて4つ
パーソナルカラー診断には大きく分けて4種類の方法があります。■イエベ・ブルベ診断:肌の色みなどからイエローベースの色が似合うかブルーベースの色が似合うか判断する方法
■4シーズン診断:イエベ・ブルベの2種類からさらに春夏秋冬の4つの季節タイプに分類する方法
■ベストカラー診断:明暗や寒暖、くすみ、鮮やかさなど色の系統に分けてその人にベストな色を見つける方法
■セカンドシーズン診断:ベストカラーの次に似合う色を見つける方法
ほかにも、4シーズン法をより細かく分類した「7シーズン法」、「16タイプパーソナルカラー診断」や診断の基準が進化した「8分類12タイプ法」などもあります。
ヘアカラーは肌との対比効果が決め手
パーソナルカラー診断には、顔の近くにくる色を同じアンダートーンにすることで、その人が持つ魅力をより引き出す効果があります。肌の色と顔周りにくるヘアカラーの対比効果を利用すれば、視覚効果で肌をより綺麗に見せることが可能であり、肌の色や印象をどう見せるか決めるうえで大きな役割を担うのが髪の明るさです。色によって見え方が変わる色相対比だけでなく、明度対比や彩度対比によっても、顔色や顔立ちの印象がそれぞれ違って見えます。ベストなパーソナルカラーを知ることで、顔の雰囲気はもちろん、メイクやファッションにも良い効果を与えます。
講座受講や資格取得でパーソナルカラーが学べる
パーソナルカラー診断をサロンで行うのに必ず取得しなければならない資格はありませんが、色彩に関わる仕事に従事するのであれば、学んでおきたい、役に立つ検定や資格は多数あります。以下が数多くの美容師が積極的に習得している資格の一例です。■色彩技能パーソナルカラー検定(NPO日本パーソナルカラー協会):カラーアドバイスやコンサルティングスキルも学べる
■パーソナルカラリスト検定(日本カラリスト協会):色彩知識と配色調和が身につく
■色彩活用パーソナルカラー検定(日本カラーコーディネーター協会):知識を実践に活かせる
■色彩士検定(全国美術デザイン教育振興):カラーリストとして実務経験のある方向けの資格
■ヘアカラーマスター検定(ヘアカラーマスター協会):似合わせカラーが理解できる
美容サロンでパーソナルカラー診断を行うメリット
他店と差別化を図るため、価格競争が激化する美容業界では、ただ安いだけではもはや店舗を長く運営していくことはできません。他店との差別化とは、利益が伴わなければ意味がなく、売上が向上し、なおかつその店独自のオリジナリティが出せる、質にこだわったメニューを創出する必要があります。パーソナルカラー診断は、単独でも高単価のメニューですが、カラーメニューに組み込むことで、より正確なアドバイスや提案が可能になるため、利益率がアップするだけでなく、お客様の満足度やスタイリストへの信頼度が格段に上がります。
美容サロンを経営していくうえでは価格も大切ですが、長期的にサロン業務を軌道に乗せていく必要があり、お客様から選ばれる要素がなければ経営は立ち行かなくなります。たとえ他の店より高くても、満足のいく安心感や技術があれば、リピート率は自然と上がり、固定客として他店に流れていくことはありません。価値に見合った接客術やスキルを提供し、お客様と丁寧にコミュニケーションを取っていくことが大切です。
お客様のイメージと肌色に合った論理的な提案ができる
美容師がパーソナルカラーの知識を持っていれば、カラーリング時のカウンセリングもスムーズになり、お客様のイメージと肌色、トレンドを踏まえた論理的な提案が行えるようになります。今や美容サロンではカラーリングが定着し、パーソナルカラーについて多少なりとも知識を持つお客様が増えていることもあり、本当に自分に似合う色を求める傾向が強くなってきています。ヘアカラーの提案はもちろんのこと、ヘアスタイルやメイク、ファッション、ネイルと接客時のトークにも幅ができるので、トータルビューティーでの美に関するアドバイスが可能になります。
検索上位に来やすくSNSでも話題になりやすい
骨格診断や顔タイプ診断とともに、パーソナルカラー診断は、SNSを中心に若い女性の間で人気となっています。特にInstagramでパーソナルカラー診断のタグで検索してみると、40万件近くの投稿がされています。Twitterでも、パーソナルカラー診断を受けた方やニーズの声がリアルタイムで見て取れます。また、GoogleやYahooといった検索サイトにおいても、パーソナルカラー診断を自分が住む地域で受けたいと望むユーザーが多くいることがうかがえます。
ニーズが高いパーソナルカラー診断を自サロンに取り入れてWeb上で発信することで検索上位になりやすく、SNSでも話題となって、より多くのユーザーの目に留まる機会が増えるはずです。
他店との差別化に貢献し売上アップにつながる
「美容サロンにあると嬉しいサービス」を20~50代の男女に向けてインターネット上で調査したところによると、ヘッドスパ・マッサージの次に、パーソナルカラー・骨格・肌診断が2位にランクインしており、お客様からの要望が高いサービスであることがわかります。定期的に通う美容サロンでパーソナルカラー診断が受けられたら嬉しいという声が多く、既にメニューに組み込んでいたり、オプションとして取り入れていたりする店舗も増えていますが、まだ導入していないサロンであれば、他店との差別化を図り、売上アップを目指すうえでも、自サロンでパーソナルカラーを行うメリットは大きいでしょう。論理的で正確なアドバイスがお客様との信頼感を築くきっかけとなり、既存顧客が定着化するだけでなく、新規顧客の獲得にもつながります。
女性に人気のパーソナルカラー診断を美容サロンに導入しよう

SNSの影響もあって、パーソナルカラーへの認知度は上がっていますが、まだまだ本格的に導入している店舗は多くはなく、パーソナルカラー診断ができるという特徴は大きな強みとなります。カラーの専門家には豊富な経験や知識が必要になりますが、女性が抱えやすい悩みやコンプレックスの解消にも一役買うパーソナルカラー診断のニーズは高まるばかりです。
人気の高いパーソナルカラー診断をサロンのメニューに導入して、色彩のプロとしてお客様の悩みやニーズに寄り添った接客を行いましょう。
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