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新3Kと呼ばれる美容師の気になる年収・給料の実態について

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かつて美容師は「きつい」「帰れない」「給料が安い」というネガティブな3Kな職業と言われてきました。最近の美容師は「かっこいい」「きれい」、そしてお客さまに「感謝される」というポジティブな3Kの職業に、そして若者に人気の職業となっています。では、今人気の美容師の気になる年収について紹介していきましょう。

目次
・気になる美容師の平均年収、生涯年収
・美容師の給与は低い?年収は低い?
 ・美容師の給与システムについて
 ・美容師の給与が低いのはなぜ?
 ・美容師のボーナス、待遇は?
・働き方による美容師の年収
 ・トップスタイリストや店長へ
 ・独立!開業、オーナー~フリーランス
・美容師の年収アップには?

気になる美容師の給料システムは?平均年収・生涯年収について


3K職業とは、「きつい」「汚い」「危険」など、ネガティブなイメージの職業のこと。かつて美容師も「きつい」「帰れない」「給料安い」という、ネガティブイメージの3K職業でした。しかし、いまの若者にとって、美容師は、「かっこいい」「きれい」、お客さまに「感謝される」というポジティブなイメージの職業に変化しています。 美容師になるためには国家試験を受け、国家資格である「美容師免許」が必要です。そんな国家資格である美容師の気になる給料・年収の実態について紹介していきます。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」の2018年度の統計を軸に平均年収、初任給・ボーナス・手当などの給料のシステムについても掘り下げて解説していきましょう。

美容師の給料は安い?年収は低い?

美容師は立ち仕事できつい、練習などでなかなか家に帰れない、その上給料は安いというイメージがありました。しかし、いまの若い世代の人に美容師という職業は、「かっこいい」「きれい」そしてお客さまに「感謝される」というポジティブなイメージの職業です。 それでは、気になる収入面はどうでしょうか。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」の2018年度の統計を参考に、平均年収を見ていきましょう。(数字は統計結果をもとに算出しています)
平均年収:302万2,900円
・年齢:32.0歳
・勤続年数:7.3年
・所定内実労働時間数:173時間
・超過実労働時間数:8時間
・現金給与額:24万5,900円
・年間賞与その他特別給与額:72,000円
参考比較に、業界は別ですが同年代で、人気ではありますがハードな職種のプログラマーの平均年収を見ていきましょう。
平均年収:418万3,200円
・年齢:32.3歳
・勤続年数:6.3年
・所定内実労働時間数:162時間
・超過実労働時間数:15時間
・現金給与額:29万8,500円
・年間賞与その他特別給与額:601,200円
日本人の平均年収は432万円と言われています。統計の数字を見る限り、収入面では決して恵まれているとは言えません。

美容師の給料システムについて

最近はヘアスタイル・カラーのトレンドも多種多彩になり、美容師に求められるスキルレベルも高くなりました。そのため、お客さまの高いニーズにより応えるためにも、美容師にランクをつける「ランク制」を取り入れる美容室が増えています。これは、経験値とスキルを兼ね合わせたもの。このランク制が、一般的な美容師の給料システムの基本になります。このランクと平均月収について紹介していきます。
■アシスタント
先輩の補助的作業や、シャンプー・マッサージ、雑務などをメインの業務とする、一人前の美容師になる前の下積み期間です。
平均月給:約13~18万円
■スタイリスト
アシスタントの下積み時代を経て、カット・パーマ・カラーなどの施術を、全てのお客さまに対応できるようになります。また、お客さまからの予約指名も取れるように。収入もアシスタントに比べ、2~3万円ほど上がり、指名数によって報酬もつきます。ランクではまだまだ下層の位置ですが、お客さまにつきっきりで施術ができ、コミュニケーションなどもとれ、たくさんの基本を学べるでしょう。
平均月収:18~20万円 + 歩合給
■トップスタイリスト スタイリストの次のランクです。人気・サービス・技術などの実力を兼ね備えないと、トップスタイリストにランクアップすることはできません。スキルアップし、指名をたくさん取り、美容室の集客力に貢献していくことが重要です。トップスタイリストになれば、歩合給の割合も上がっていきます。厳しい時を乗り越え、諦めずにスキルを磨いてきた人が辿り着く頂点と言えるでしょう。
平均月収:30~50万円 + 歩合給
■ディレクター トップスタイリストの次のランクです。名実ともに実績を重ね、お客さまからもお店側からも信頼をもたれます。お店のアシスタント・スタイリストをまとめる役割も担っており、教育者としても活躍します。お店の看板的スタイリストです。
平均月収:店舗規模や売上によって異なりますが、50万円以上のところも!  
■アートディレクター スタイリストのトップ、店長ランクになります。スタイリストとしてのランクも最上級ですが、お店の経営者側のポジションになります。
平均月収:店舗規模や売上によって異なります。 平均月収は地域によっても異なります。歩合の割合も店舗の売上によっても千差万別。固定給が低いので、稼げるようになるのは歩合給がプラスされるようになってからです。

美容師の給料が低いのはなぜ?

新3Kというポジティブなイメージの職業でもある美容師の年収がなぜ低いのか、理由や経緯を探っていきましょう。参考までに、前述のプログラマーは売上単価が高く、利益率は19.7%です。 美容師は、利益率が低い職業です。利益率とは、売上から固定費(人件費 + 光熱費 + 家賃)や 諸経費を引き、総売り上げから算出した割合のこと。美容室の利益率は2~5%です。 なぜ利益率が低いのか、それは生産性が低いからです。対1人のお客様にかける時間と手間がある割には、客単価が低いので利益率が上がりません。 それでは、なぜ客単価が低いのでしょうか。それは軒並み増える美容室の開業とともに、低価格競争が勃発、1,000円カットなどと競り合いになっているためです。集客を上げて売上の拡大を目指すためには価格を下げざるを得ない状況に陥り、集客は上がり手間はかかっても肝心の売上は上がらないという負の連鎖が続いています。

美容師のボーナス、待遇は?

総売上に対し与えられるボーナスですが、総売上の高い一般企業に比べると、美容師のボーナスは、労働状況の割に思うほど期待できません。しかしながら挽回の機会はあります。その分は歩合給で帳尻を合わせることができます。自分のスキルやモチベーション次第で、ボーナス分稼ぎ出すことができます。美容師初心者マーク時代は、ほんとうに慣れること・学ぶことばかりですが、この山を越えれば見えてくるもの違ってきます。どの企業、どの職種も初心者マーク時代は同じです。 次に待遇面はどうでしょう。美容業界では法人経営と個人経営では社会保険の加入義務が変わってきます。もちろん法人経営は加入義務があります。個人経営では加入義務はなく、任意です。健康保険に関しては、東京都内にある事業所で美容の業務に従事し、関東(一部地域除く)に居住している人には「東京美容国民健康保険組合」に加入することができます。

働き方による美容師の年収は?

美容師になるには国家試験を受け、国家資格である「美容師免許」を取得します。美容師と同じように、国家資格が必要な職業の平均年収を見ていきましょう。
(法律系)
・弁護士(司法試験):1,094万円
・公認会計士:717万円
(医療関係)
・医師:1,098万円
・薬剤師:532万円
(その他)
・1級建築士:644万円
一部ですが、国家資格を持つ職業は一般平均年収を上回っていますが、美容師の平均年収はまだまだ追い付いていません。 では、どうすれば年収をアップすることができるでしょうか? 上記に挙げる職業も含み、国家資格を持つ職業は努力や志、もちろん資金も必要ですが独立・開業することが可能です。定年という縛りもないので、その時々の働き方によって収入を得ることができます。特に美容師は資格と本人のスキルがあれば、どこでも稼ぐことが可能なのです。以下、美容師のさまざまな形態とその収入を見ていきましょう。

キャリアアップ、トップスタイリストや店長へ

美容師は経験を重ね技術が高くなるとキャリアアップできます。他の職業と同様、本人のモチベーションが、キャリアアップに最も繋がります。 ランクを上げ、スタイリストになればお客さまを任せてもらえるようになり、固定給に歩合給もついてきます。さらにトップスタイリスト以上になると、お店の経営についても携わることができるように。美容師としての施術の他、事務・経理の仕事も増えますが、確実に収入はアップします。独立を希望している方にとっては、将来のシミュレーションにもなります。

独立!開業・オーナー~フリーランス

やはり一番の年収アップを目指すのであれば、独立です。
■開業:年収は自分次第、1,000万円超えも?
自分の好きなようにお店が作れ、休日・営業時間も自由に決めることができます。もちろん売上は全て自分のもの。しかしながら、店舗の運営管理・顧客の開拓など、全ての責任が自分にかかります。また、開業できるのは十分な知識と資金を準備してからです。従業員を入れるようであれば、「管理美容師」の資格と「美容所登録」の届出が必要になります。
■フランチャイズ店のオーナー:売上により換算、平均500~800万円
店舗の運営管理のノウハウをサポートしてもらえ、設備費用も既存のものを使用し、初期費用が抑えられるなどのメリットがあります。しかし、フランチャイズ店として売上から何%かロイヤリティとしての支払いがあり、経営戦略・店内仕様も自分好みにはできないというデメリットもあります。
■フリーランス:自分の実力次第、働き次第で年収が左右される
・面貸し:美容室の1席をレンタルし、お店側と業務委託の関係を結んでフリーランスとして活動するスタイルです。独立開業のように運営資金や管理の心配はなく、お客さまへの施術を全て行えます。こなせる人数の制限はありますが、働き方は自由です。
・フリーランスとして事務所に所属:好きな仕事を選びながら、スケジュールも自分で立てられます。

美容師の年収アップには?


統計の面では給料が低いとイメージがある美容師ですが、あくまでも数字で見る平均値です。キャリアアップ・独立・フリーランス・開業など、さまざまな選択肢から収入を上げることも可能です。美容師を志す方も、独立を考えている方もどこに価値を求めるか、将来のライフプランの参考にしてください。 美容師は、ヘアスタイル・ヘアカラーやアレンジ・メイクなど、最先端のトレンドを身近に取り入れやすい環境で自由に働くことができることがメリットです。現在の新3K「かっこいい」「きれい」「感謝される」に、「活気ある」「価値ある」などを加え、新4K・5Kと呼ばれる職業になる日も近いのではないでしょうか。

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