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知っておきたい美容師の残業時間!体を壊さないようにするために自己管理しよう

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美容師として働くにあたって気になることの一つが、残業時間。お客さんを相手にする仕事なので、客足の過多によって忙しさが大きく変わります。就業時間までに待ちのお客さんがさばけなくて残業になってしまうことも少なくありません。ほかにはどのような原因があるのでしょうか。美容師の労働内容と合わせてみていきましょう。


目次
・美容師の残業時間の実態
・残業時間はどんな業種でも問題になる
 ・こんな会社は注意!残業時間は自分で管理すること
 ・残業禁止の規定は一見いいように見えるけれど…
 ・残業時間少な目でもうまく経営していくために
・美容師の基本の労働時間と残業時間について
 ・美容師が長時間労働になりがちな理由
 ・働き始める前に練習での居残りの扱いについてよく確認を!
 ・美容師の労働環境改善のためのとりくみも
・体を壊す前に自分で見切りをつけるのも大切


美容師の残業時間の実態に


夜、美容室の前を通りがかった時にまだ電気がついているのを目にしたなんていう経験はありませんか?美容師はサービス業なので、土日祝日休み、固定の時間で休憩に入るというのは難しいうえに、その日のお客さんが途切れなければ、定時になっても待ちのお客さんが残っていて残業ということも少なくありません。それ以外にもお店に遅くまでいる理由があります。
サービス業というだけでなく、技術職という面もあるため、忙しい合間を縫ってスキルアップも行わなければなりません。そのため、カットの練習や新しい知識の習得などのために業後の時間を使うことがあります。

美容師だけじゃない!残業時間はどんな業種でも問題になる

残業時間は、時間外労働ともいい、法定労働時間を超えた時間働くことを言います。法定労働時間として定められているのは一日8時間まで、週40時間まで。ニュースで、過労死が起きてしまったことを伝えるニュースなどを行っていることがありますが、そういった事件を防ぐためにも、時間外労働はなるべく避けることが大切です。
どうしても残業が必要な場合は、「36協定」という残業に関する取り決めにより、月45時間以内、年360時間以内の範囲で時間外労働が認められています。ただし、その分の割増料金はきちんと労働者に支払われなければなりません。 残業時間が法律で定められた時間を超えると労働基準法違反となり雇っている側の人に「6箇月以下の懲役又は30万円以下の罰金」が科せられ、書類送検などの措置があります。
割増料金が支払われないまま残業をすることを「サービス残業」と言います。残業代がある程度支払われていても、一部の賃金は支払われなければ、その分は「サービス残業」です。もちろんまともな会社はきちんと残業代を支払いますが、「勤怠表への入力を30分単位にして、端数を切り捨てる。」「平社員とあまり変わらない給料で名ばかりの管理職にして残業代を支払わない。」など、様々な手口で残業代の未払いが行われています。

こんな会社は注意!残業時間は自分で管理すること

そのほかにも、タイムカードを押した後にも業務をつづけさせたり、そもそもタイムカードを用意しなかったりと、何とかして残業時間をごまかそうとする企業も。退勤後に日報を作成させることも、明日提出の書類が終わっていないのに会社から追い出して結局家で作業させることも、割増賃金を支払わないなら「サービス残業」の強要です。 もし自分で店舗経営するならそのようなことをしてしまわないように、十分に注意しましょう。これくらいはいいだろうと判断したものも、実は違法な対応かもしれません。

残業禁止の規定は一見いいように見えるけれど…

残業が良くないなら、残業禁止にすればいいのでは?と思う方もおられるかもしれませんが、ことはそう単純ではありません。一見ホワイトな対応に見える残業禁止も、それが実行できる下地を作っていなければただただ業務を圧迫してしまうだけで終わってしまいます。逆に「サービス残業」を助長する結果になってしまうということも。
残業禁止にするのであれば、業務終了時に残っている仕事をどうするかをあらかじめ決めておく必要があります。また、明らかに業務時間内にこなせない量の業務を割り振っている場合は、口に出していないだけで残業命令があったと判断されてしまいますので、業務内容自体の見直しも必要です。

残業時間少な目でもうまく経営していくために

残業時間をまったくなくすのではなく、許可制にすることで、問題を起こさずに残業時間の削減を行っている企業もあります。必要な時は残業できる余地を残しておくことで、臨機応変に対応できる環境を実現しました。 許可制にすると、あの人が残っているから、残業代を稼ぎたいからといった無駄な残業をそぎ落とすことができるので、本当に必要な残業だけが残ることになります。
店舗を運営するなら、マニュアルをしっかり作り、限られた時間内で終了する範囲で業務を設定しましょう。ツールに頼れる部分は頼って効率化を図ることもおすすめです。経営者だけでなく、働いている側にとっても働きやすい環境づくりを心がけましょう。

美容師の基本の労働時間と残業時間について

美容師の労働時間についても、ほかの一般的な職業と同じように1日8時間、週40時間までの制限が設けられています。ただ、ほかの職業のようにシフトで働く美容師は少なく、朝から夜遅くまで働くことも少なくありません。
10時から20時頃までを営業時間に設定している美容室が多いのですが、当然営業時間前後に掃除や準備をする必要があります。また、それ以外にも休日に技術力向上のための講習会に参加したり、自分の練習をしたり後輩の指導をしたりと美容室関連で拘束される時間は長めです。
たとえば飲食業ならお昼時、晩御飯時と明確なピークがあらかじめ予想できるので、その間の時間を休憩時間として定められます。休憩せずに業務を続けるとしても、清掃やPOP作成、慣れない業務の練習など、お客さんの対応以外のことについて時間を割くことができます。 美容室では、客入りの途切れる時間が明確に設定できないため、日中に店舗を一度閉めてしまうといったことができません。スタッフの人数が余裕をもって確保できている店舗は別ですが、隙間時間を作りにくい性質が、美容師の労働時間の長さ、ひいては残業時間の長さに影響しています。

何が帰る時間を遅くする?美容師が長時間労働になりがちな理由

美容師はお客さんありきの商売なので、業務のメインは接客です。そのため、客入りの多い日だとお客さんの対応だけで営業時間が終わってしまい、書類仕事や掃除、物品の補充などの雑事に全然手を付けられません。もちろん、それらが終わらないと翌日以降の業務に差し支えるので、残業をしてこなすことになります。
また、客入りの少ない日の隙間時間を使ってそれらの雑事を営業時間内にこなすことができたとしても、スキルアップのための練習や、新しい知識を取り入れるための勉強が待っています。

修行だから仕方ない?働き始める前に練習での居残りの扱いについてよく確認を!

居残りをする際の残業時間の取り扱いは美容室によって違います。完全自主性にして、残業とはカウントしないところもあれば、決まった時間を店舗主導で練習にあて、その分の残業代を支払うところもあります。店舗の指示で居残るのに、残業代が支払われないのは違法です。
一人前になるまでは修行だから、残業代がもらえなくても仕方ない…そんな風に思っていませんか?確かに、働き始めてすぐのころは、わからないことが多く、ベテランの人と比べたら仕事効率が悪い、技術力が低い点が目立つでしょう。でも、だからと言って店舗の指示で居残りをした分の残業時間が給料に反映されなくていいことにはなりません。

美容室によっては美容師の労働環境改善のための取り組みも

近年、美容師の労働時間の長さや残業代の未払いが問題視され、改善の動きが見られるようになってきました。積極的に有給消化を進めたり、業務時間内になるべくやらなければならないことをこなせるように体制を見直したりと美容室によってさまざまな取り組みがなされています。 お客さんの来店率によっては、美容室側の取り組みだけでは時間不足を解消できず、やむを得ず残業することを避けられません。ただ、できることからコツコツと積み重ねていくことで労働環境の改善に期待が持てるでしょう。

体を壊す前に自分で見切りをつけるのも大切


積極的に練習に参加するのも、講習会に足を運ぶのも、キャリアアップのためには必要なことです。ただし、だからと言って体を壊すほど長時間労働するのは考えもの。自分の体を壊してしまう前に、休んだり転職したりする勇気を持ちましょう。一時休むよりも、体を壊したほうがキャリアアップまでの時間が長くなってしまいます。
もし自分が経営者側になるなら、なるべく残業を減らして従業員の健康には気を使いましょう。修行なのだからつらくて当たり前、自分がやってきたことだから人にも同じようにやらせるなどといった考え方では、なかなか人員が定着しません。

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