.jpg)
目次
|
・美容室は一歩間違えると三密空間に ・三密空間にしないためにはどうする? ・定期的な換気の実施 ・席の間隔をあける ・スタッフのマスク着用 ・お客様とスタッフを守るためのコロナ対策 ・手の消毒や手洗いの励行 ・お客様とスタッフの健康状態チェック ・店内の清掃、消毒の徹底 ・できる限りのコロナ対策を! |
美容室は一歩間違えると三密空間に

世界中で猛威を奮う新型コロナウイルス(COVID-19)感染症は、日本でも日々感染者数が増えています。コロナウイルスの感染拡大を防ぐためには、密閉空間・密集場所・密接場面の「三密」を避けることが大切です。
しかし、多数のお客様が1箇所に集まる美容室は、一歩間違えると「三密空間」になってしまう可能性があります。「三密空間」にしないためには密閉空間・密集場所・密接場面とは具体的にどういうものなのかを理解し、対策を立てることが大事です。
この記事では、美容室を三密空間にしないための具体的な対策や、三密防止以外にも必要なコロナ対策について紹介しましょう。
美容室を三密空間にしないためにはどうすべき?
新型コロナウイルス感染症は、密閉空間・密集場所・密接場面の条件が全てそろうと集団感染(クラスター)発生につながりやすいと言われています。「密閉空間」は換気の悪い場所を、「密集場所」は多数の人が集まる場所を、「密接場面」は間近で会話が発生する場面のことを指しています。美容室は、意識的に換気を行わなければ換気が不十分になる可能性もあるでしょう。また、お客様やスタッフの数が多ければ多数の人が1箇所に集まることにもなります。さらに、スタッフとお客様はシャンプーやカット・パーマ・カラーなどの施術中は間近で会話をするのが通常です。このように、美容室は意識的にコロナ対策をしなければ、簡単に三密の条件がそろってしまいます。
新型コロナウイルス感染症は、人によっては無症状で経過する場合もあるため、スタッフやお客様が気づかないうちに感染者になっている場合もあるかもしれません。そういった場合でも、事前に三密を防ぐ対策を講じておけば、多数のお客様やスタッフに感染が拡大するといった最悪の事態を防ぐことにつながります。
三密を防ぐためには、今までにはしていない行動を習慣化することも必要です。ここからは今日から実践できる三密防止対策について紹介しましょう。
定期的な換気の実施
「密閉空間」を避けるためには、定期的な換気が大切です。窓がある店舗であれば窓を常時開けておくか、1時間に2回を目安に開放することで店内の空気を入れ替えることができます。なお、窓を開ける場合は風の流れを作ることができるよう、2方向を開放するのがおすすめです。窓が1箇所しかない場合は、窓と入り口のドアを開けることで風の流れを作り出すことができます。
ただし、店舗によっては窓がなく換気扇しか設置されていない場合もあるかもしれません。基本的にビルなどの設備は、ある程度の換気量が確保されているので心配しすぎないで大丈夫です。ただし窓がない場合も、ドアを定期的に開放するだけでも換気量は向上します。
席の間隔をあける
一度にたくさんのお客様に対応できる席数のある美容室は、密集場所になるリスクの高い場所です。また、席と席の間隔が狭い場合には、密接場面を作り出してしまうことになります。こういった密接場所と密接場面の条件を避けるために効果的なのが、席の間隔を開けることです。お客様とお客様との間に空席を設けることで、お客様同士の距離を物理的に離すことができます。その際、お客様同士が2m以上離れた状態になるのが理想的な状態です。このような対応をすることで、お客様自身も安心して施術を受けることができるでしょう。
スタッフのマスク着用
美容室では、お客様のすぐ近くで美容師やスタッフが施術することを避けることはできません。また、何の会話もなしに施術だけをすることもほぼ不可能でしょう。しかし、この状況は間近で会話が発生をする密接場面に当たるため注意が必要です。万が一スタッフが感染していた場合、5分間会話するだけで約3000個のウイルスが飛散するとも言われています。もしもスタッフが無症状のまま感染していた場合、お客様を感染の危険にさらすことになってしまうでしょう。こういったことを防ぐためには、スタッフのマスク着用が効果的です。また、お客様の希望に応じてマスク着用のまま施術をするなどの対応も求められます。
三密空間防止以外も大事!お客様とスタッフを守るためのコロナ対策
ここまで、密閉空間・密集場所・密接場面を防ぐ三密空間の防止対策について紹介してきました。しかし、目には見えないコロナウイルスの感染を防ぐためには、三密空間対策だけでは不十分な場合もあります。コロナウイルスの感染経路は、主に飛沫(ひまつ)感染と接触感染の2つです。飛沫感染は感染者のくしゃみや咳・つばといった飛沫中にウイルスが放出され、それを吸い込むことで起こります。
一方接触感染は、感染者が咳やくしゃみなどをした際に手にウイルスが付着し、感染者がその手でドアノブやつり革などに触れることが感染拡大の原因です。非感染者が感染者が触れたドアノブやつり革に触れることで手にウイルスが付着し、それが原因で感染が起こります。
つまり、感染者が増えている今、スタッフやお客様は出勤や来店の途中で手などにウイルスが付着している可能性があるということです。そして、その付着したウイルスが原因で、美容室内で感染者が発生する可能性は十分にあると言えます。こういった不測の事態を防ぐためにも、三密空間防止以外にもコロナ対策をしっかり行うことが大切です。そういった日々の対策が、お客様とスタッフを感染から守ることにつながります。
手の消毒や手洗いの励行
手に付着したウイルスを減らすのに最も効果的なのは、石けんでの手洗いや手の消毒です。手に付着したウイルスは、手洗いによってその量を大幅に減らすことができます。あるいは、70%以上のアルコールで消毒を行えば、感染力をなくすことも可能です。スタッフに関しては、出勤時には必ず手洗いまたは手の消毒を行うことが感染リスクの低減につながります。また、施術したお客様の身体にウイルスが付着している可能性も考えて、定期的に手の消毒や手洗いをすることも大切です。また、お客様が来店時に手を消毒できるよう、店舗入り口にアルコールスプレーなどを設置しておくのも良いでしょう。
お客様とスタッフの健康状態チェック
人によっては、多少の微熱があってもいつも通り行動してしまう場合もあるかもしれません。しかし、新型コロナウイルス感染症の感染が拡大している今は、そのような行動は禁物です。美容室での感染拡大を防ぐためには来店するお客様とスタッフの健康状態を確認することも大切になります。37.5℃以上の発熱や倦怠感などの症状が見られる場合には、しばらく出勤は控えるのが無難です。また、お客様についても来店時に健康状態を確認したり、あるいは入店前に検温を行ったりといった対処をすることで、感染リスクを減らすことができるでしょう。
店内の清掃・消毒の徹底
スタッフやお客様は、出勤時や来店時に手にウイルスを付着させている可能性があります。その手で店舗入り口のドアなどに触れれば、その部分にもウイルスが付着する可能性は否めません。そういった可能性を考えて、今まで以上に店内の清掃や消毒を徹底することが感染リスク低減につながります。特に人の手が触れやすい場所はアルコールなどで定期的に消毒すると良いでしょう。また、界面活性剤が含まれている洗剤も消毒に有効だと言われています。日常での清掃に洗剤を使用することも、コロナ対策としておすすめです。
まずはできることから!今できる限りのコロナ対策を!

美容室を三密空間にしないための対策や、三密空間防止以外に必要な対策について紹介しました。コロナウイルスは人の目には見えない分、どこにリスクが潜んでいるか分かりません。たとえ感染していなくても、自分自身の手にウイルスが付着している可能性もあります。あるいは、ウイルスに感染しても無症状で本人が気づかない場合もあるでしょう。
今までになかった消毒や手洗いの習慣を対策として講じることは手間がかかり、面倒だと感じる場合もあるかもしれません。しかし、目に見えない脅威だからこそ、日々できる限りの対策を行うことがお客様やスタッフを守ることにつながります。
美容室の顧客管理・経営・販促に関するご相談はサロンPOSシステムのSCATへ
お問い合わせはこちら