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コロナ対策が不可欠!美容院で徹底すべき消毒と衛生管理

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新型コロナウィルスの感染拡大とともに、連日コロナ関連の報道ばかり続き、自粛疲れや不安な日々を過ごされている方も多いのではないでしょうか。
不要不急の外出自粛が求められる中、ウィルスとは関係なく、髪は伸びていきます。「美容院に行きたいけれど、コロナが怖い…」というお客様の不安を取り除き、スタッフを守るためにも、徹底したコロナ対策が不可欠です。


目次
・理美容室は休業要請の対象外
・美容師法で規定されている消毒法
 ・美容院での衛生管理チェック項目
 ・美容院で行う消毒と洗浄の種類
 ・適切な器具の消毒が不可欠
・美容院でのコロナ対策と消毒の徹底
 ・スタッフへ義務付けるべき対策
 ・コロナ対策のお知らせの表記で不安を取り除く
 ・お客さまへの感染症予防のご協力を
・今一度衛生管理の見直しを図ろう


理美容業は休業要請の対象外


政府の緊急事態宣言を受け、4月11日から休業要請を行う対象業種を発表しましたが、理美容院は対象外となりました。当初の案では理美容院も含まれており、既に自主的に休業に入る美容院も多い中、営業を続ける経営者にとって今後の判断がより難しくなっている現状があります。(2020年4月27日現在)
先日福岡県の美容院でクラスターが発生したという報道もあり、至近距離での接客が免れない理美容院では、いつも以上に衛生管理の徹底が求められています。
この記事では、美容院での消毒や衛生管理など、改めて徹底すべき対策を紹介します。

美容師法で規定されている消毒法

緊急事態宣言で多くの業種が休業要請を受ける中、理美容院は生活に必要な業種として、休業の対象には含まれず、感染予防対策をしっかり行いながら、営業継続の判断に至った店が多くあります。
元来美容師法では、客一人ごとに器具の消毒をすることが法律上で義務付けられており、日頃から衛生管理は徹底していることでしょう。また美容院開設にあたっても、消毒薬設備の設置がなされていないと、厚生労働省からの営業許可はおりません。理美容院では感染者の血液やウィルスから2次感染を引き起こさないためにも、規定に則った消毒方法で衛生の向上と確保を行わなければなりません。
消毒を実施する際には、液量計(100ml用と1000ml用)、消毒容器、蓋つきの消毒用パット、洗面器などを用意しておく必要があります。器具だけではなく、タオルや布片類、店内、毛髪箱、汚物箱等の設備に関しても、適宜消毒を行うことが義務付けられています。
また消毒エタノールは7日以内で取り替え、その他の希釈した消毒液は日々取り替えるようにします。消毒液を希釈する際には元の濃度を予め確認し、必要な濃度に正確に希釈して利用しましょう。

美容院での衛生管理チェック項目

美容院で消毒をはじめとした衛生管理を徹底するために、美容所における衛生管理要領に基づいた、日々利用できる衛生管理チェック項目を準備しておくことが望まれます。
・定期的な換気
・トイレの清掃と消毒
・施術ごとにタオルやクロスの消毒、交換
・ゴミ箱や毛髪箱の消毒
・手指の消毒
・器具の消毒
・ドアノブや施術台、椅子、タブレット等の擦式消毒
・ロッカーとキーの消毒
・マスクの着用
・空気清浄機や加湿器の作動
・検温
・消毒の有無項目と実施時間の表記(チェック表で作成)
美容院では美容師法の衛生管理を遵守していますが、少しでも感染拡大を防ぐために、改めて対策項目を事前に挙げておきましょう。

美容院で行う消毒と洗浄の種類

今一度消毒を確実に行うための手順と消毒・洗浄方法を見ていきましょう。
消毒の手順は、「消毒前の洗浄」→「消毒」→「水洗い」→「保管」。器具の消毒前には十分な洗浄が必要です。家庭用洗剤をつけたスポンジなどを用いて、器具の表面をこすり、1リットル以上の流水で10 秒間以上洗浄を行います。
器具の消毒には煮沸消毒器、エタノール消毒、次亜塩素酸ナトリウム、その他にも紫外線照射、蒸気消毒、逆性石鹸、グルコン酸クロルヘキシジン、両性界面活性剤などでの消毒方法もあります。
タオル類の消毒は、加熱による場合、洗浄後に蒸気消毒器で消毒、消毒液による場合、消毒後洗濯し、乾燥または蒸し器で保管します。
また手指の消毒は、水道水と石けんによる手洗いとともに、アルコール製剤など速乾性擦式消毒薬での消毒をお客様一人ごとに徹底しましょう。

適切な器具の消毒が不可欠

美容院での器具の消毒は、①カミソリ(頭髪のカットのみに使用するカミソリを除く。)とカミソリ以外の器具で血液付着が疑われるもの、②血液付着の疑いのないカミソリ以外の器具に大別されます。
①の消毒方法の詳細は以下の通りです。
・煮沸消毒器による消毒:沸騰してから2分間以上煮沸
・エタノールによる消毒 :76.9v/v%~81.4v/v%の消毒用エタノールに10分間以上浸す
・次亜塩素酸ナトリウムによる消毒:0.1%次亜塩素酸ナトリウム液(有効塩素濃度1000ppm)中に10分間浸す
洗浄に使用したスポンジに関しても、流水で十分洗浄し、消毒用エタノールか次亜塩素酸ナトリウムできちんと消毒。シザーケースなど直接皮膚に触れない器具類についても、未消毒の備品を介して感染する恐れもあるため、収納前に適宜消毒を行います。

美容院でのコロナ対策と消毒の徹底

新型コロナウィルスは、定期的に換気を励行し、密閉空間を避け、人を密集させない環境づくりが必要になってきます。また、近距離での会話や大きな発声も控え、適正な消毒、衛生管理の徹底を行うことで、感染リスクを大幅に回避できると言われています。
スタッフだけではなく、お客さまへもコロナ対策をお願いすることが必須です。スタッフとお客様で協力し合って、感染しない、感染させないための取り組みを実施していかなければなりません。 スタッフが行う日々の衛生管理の他にも、サロン内でできる対策として、以下の項目も検討してみましょう。
・消毒が難しい雑誌の代わりにタブレット端末へ切り替え、都度消毒
・加湿器や空気清浄機の導入
・不特定多数が触れた現金での取り扱いからキャッシュレス決済へ
・ゴム手袋の着用
・カットクロスやシャンプークロスを使い捨てへ
・シャンプー時に使用するフェイスタオルを使い捨てペーパータオルへ
・ドリンクサービスの中止
・営業日や営業時間の適宜変更
・密にならないために予約の制限やマンツーマン施術
・シフト制を採用し、できる限り少ないスタッフで対応
お客さまもスタッフも安心して通えるよう、対策と消毒はしっかりと行いたいものです。

スタッフへ義務付けるべき対策

サロンでは日々徹底した衛生管理を行う必要があります。
スタッフへ義務付けるべき対策として
・毎朝スタッフの検温と体調確認を実施(体温が37.5度以上の場合あるいは帰宅または自宅待機)
・こまめに換気を行う
・マスクの着用
・アルコール等での手指の消毒
・施術毎の器具やセット面、備品等の消毒
・ドアや受付などお客様が触れる場所の消毒
・シャンプー中の会話の禁止
・施術は1席以上空けて行う
・仕事・プライベートでの集会を制限
・掃除時に次亜塩素酸水を使用して拭き掃除
また顔や髪を触る癖があると、感染リスクが高まる懸念がありますので、顔に触れる前に手洗いと消毒を徹底して行いましょう。

コロナ対策のお知らせの表記で不安を取り除く

お客様にはできるだけ不安を感じることなく、自サロンを利用していただくためにも、コロナ対策を徹底している旨を丁寧に表記することをおすすめします。
まずは入店前の不安を払拭する対策として、美容院の店頭と受付フロントに、衛生管理を定期的に実施しているお知らせを張り紙やPOPで明記。他にも日頃からホームページやクーポンサイト、SNS、チラシ、メルマガ、DMなどにもしっかり明記し、衛生管理の見える化を行いましょう。

お客さまへ感染症予防のご協力を

美容院で働くスタッフ同様、お客さまへも感染症予防のご協力をお願いしなければなりません。
・37.5度以上の発熱、せきや喉の痛みなどがあり、体調がすぐれない方には2週間後以降へ予約の変更、来店を控えていただく
・直近の海外渡航歴と感染の疑いがある方との濃厚接触の確認
・体調の確認と検温(予約時と来店時)
・マスク着用の依頼
・出入口設置の消毒剤で手指の消毒
・ペットボトルなどの飲み物の持参
・待合室の長時間利用を控えていただく
顧客離れを防ぎ、気持ちよく利用してもらうためにも、事前に不安をできるだけ取り除く対策とともに、お客さまへの注意喚起をきちんと行うことも大切です。

今一度衛生管理の見直しを図ろう


コロナウィルスの影響で、世界中で多くの企業が大きな打撃を受けています。サロンオーナーにとっても他人ごとではなく、頭を抱える問題でしょう。
コロナウィルスによる売上の減少や業績悪化への支援措置も設けられていますので、国の制度をうまく活用して乗り越えていきたいものです。 美容院は常日頃からきちんとした衛生管理を行う施設ではありますが、できる限り不安を払拭し、落ち着いた対処をしていくためにも、今一度自サロンでの消毒、衛生管理を見直してみましょう。

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