目次
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・経営者に求められるのは 美容の技術だけではない! ・経営者にとって大事な仕事は「環境の整備」 ・売り上げが上がる仕組みづくり ・スタッフの労働環境の整備 ・経費バランスの整備 ・将来を見据えた独自のシステム、文化作りも大事 ・将来のビジョンを考える ・いい人材を採用、育成する ・世の中の動向を調査する ・経営者としての時間はしっかり確保しよう! |
経営者に求められるのは美容の技術だけではない!
美容室の開業を目指している方の中には、美容の技術を向上させることを第一に考えている方もいるかもしれません。しかし、実際に開業を志すのであれば経営者としての仕事についても理解しておくことが大切です。
経営者として責任をもってすべき仕事について理解しておかないと、お店が成り立たなくなる危険もあります。もちろん美容の技術も開業のためには不可欠ではありますが、技術者ではなく経営者としての知識や技術についても理解しておきましょう。 ここからは、美容室の経営者が責任をもってすべき仕事について具体的に紹介します。
経営者にとって大事な仕事は「環境の整備」
多くの美容室の経営者は、美容師という仕事が好きだからこそ、開業を目指します。しかし、開業した後には美容師としてお客様に技術を提供するだけでなく、経営者としての仕事が増えてくることは理解しておいた方が良いでしょう。経営者としてすべき大事な仕事の一つが「環境の整備」です。経営者になったからには、美容室のスタッフのためにも、お店の経営をうまく回すためにも、その環境を良くする必要があります。お店の環境の整備を怠れば、売上が上がらなくなり、スタッフの雇用ができなくなるどころか廃業に追い込まれる可能性もあるでしょう。 経営者としての仕事は、技術者としての仕事の片手間として行うことはできません。お店の経営をうまく回すためにも、経営者としてお店の環境を整えることにしっかりと時間を割くことが大切です。ここからは、美容室の「環境の整備」の一環として経営者がすべき仕事について詳しく解説します。 開業後も長く続くお店作りのためにも、経営者ならではの環境整備の仕事についてしっかり理解しておきましょう。
売上が上がる仕組みづくり
経営者がすべき大切な仕事の一つが、売上が上がる仕組み作りです。美容室を経営する上では、テナントの家賃や光熱費・材料費がかかります。さらに、スタッフを雇っているのであれば、スタッフに賃金を毎月支払う必要もあるでしょう。そのため、常に収入が支出を上回るよう、売上が上がるような仕組みづくりの工夫をし続ける必要があります。例えば、過去には美容室の予約と言えば電話でしたが、今では電話以外の予約方法も主流になってきました。お客様が集まりやすい宣伝方法も、たった数年で変わります。そのようなことも踏まえた売上が上がる仕組みづくりは、経営者が経営者でいる限りし続けなければならない仕事です。
スタッフの労働環境の整備
開業してスタッフを雇う場合に大切になるのが、スタッフの労働環境の整備です。経営者として、スタッフのシフトの調整や賃金の管理などをしっかりと行う必要があります。スタッフの労働環境が悪くなれば、スタッフはお店を離れて行ってしまうこともあるので注意が必要です。また、美容室の労働環境が悪いと美容室の雰囲気が悪くなり、お客様が段々と離れてしまう可能性もあります。経営者としてスタッフとは密にコミュニケーションを取り、労働環境に不満がないかは確認することが大切です。
経営者がスタッフ一人一人を大切にすることで、スタッフのモチベーションも上がり、雰囲気も良い美容室を作り上げることができるでしょう。
経費バランスの整備
美容室は、経営を続けている限り、シャンプーなどの材料費や光熱費などの支出があります。また、顧客獲得のために宣伝費などがかかる場合も多いでしょう。しかし、ここで経営者として大切になる仕事が経費のバランスの整備です。 収入に対してアンバランスな支出が続くようでは、美容室の経営は成り立たなくなります。一方で、材料費や宣伝費などを節約し過ぎれば、お客様が離れていく原因にもなるかもしれません。それぞれの美容室によって適切な経費のバランスは異なるため、経営者が試行錯誤しながら良いバランスを見つけていくことが必要です。場合によっては、経営コンサルの活用なども検討する必要もあるでしょう。
将来を見据えた独自のシステム・文化作りも大事
経営者は、ここまで紹介した環境整備の仕事以外に、「将来を見据えた独自のシステム・文化作り」も常に心掛ける必要があります。美容室にはリピーターのお客様が付く場合が多いですが、長くリピーターとして通っていたお客様が突然来店しなくなることはよくあることです。それ以外にも、人気のあったスタッフが、自身の開業のために辞めてしまったり他の美容室に移ってしまったりする可能性も十分にあり得ます。将来的に、そのようなことが起きたとしても動じないようなシステムを作っておくことは、経営者として非常に大切なことです。
また、国内には非常に多くの美容室があるので、自分のお店ならではの文化を作り上げることも経営者の大事な仕事となります。「カットが上手い」「接客が丁寧」などもお客様が喜ぶ要素ではあるものの、他の店舗との差別化にはつながらないことがほとんどでしょう。 自分の美容室ならではの魅力を経営者が作り上げていくことで、その魅力を求めるお客様が自然に集まるお店になっていきます。
ここからは、将来を見据えたシステムや文化作りのために経営者がすべきことを、具体的に紹介しましょう。
将来のビジョンを考える
美容室を経営する上で売上は大切なものですが、経営者は目先の利益だけにとらわれないことを心がけましょう。世の中では常に色々なものが流行していますが、流行は一定の期間を過ぎればほぼ必ず廃れていきます。単純に流行を追うのではなく、10年あるいは20年単位の長いスパンで、経営のビジョンを考えておきましょう。そのためには、経営者として地価や物価の変動や、税制や法律の改正などについても知識を持っておく必要があります。
自身が目指している将来のビジョンが明確でないのなら、一度じっくり考える時間を取ってみるのも良いでしょう。やみくもに経営するのではなく、ビジョンを明確にしたうえで今すべきことに対処していくことが大切です。
良い人材を採用・育成する
美容室の将来を考える上は、良い人材の採用・育成も経営者がすべき非常に大切な仕事です。スタッフは、その一人一人がお客様と接するお店の「顔」となります。人材を採用する段階から、お店のビジョンに共感してくれるかどうか、一緒に歩んでいけるかどうかを判断することが大切です。また、経営者はスタッフを採用した後も、育成をしっかり行う必要があります。 お客様に選ばれるお店を作るためには、スタッフの個性も魅力の一つとなるので、個性を活かせるような社員教育を心がけると良いでしょう。
世の中の動向を調査する
美容室は世の中のトレンドだけに左右されていてはうまくいきませんが、一方でトレンドを全く無視してしまうわけにもいきません。お客様の中には世の中のトレンドを求めて美容室を訪れる場合もあるでしょう。経営者としては世の中の動向について勉強し、お店オリジナルの要素もあわせた形でお客様に提供できる体制は作っておくことが大切です。また、経営者はトレンドだけでなく、物価などの変動についても常に情報を収集しておく必要があります。経営者として、広い視野で世の中の動向を見る習慣をつけることで、将来的な方針も立てやすくなるでしょう。
経営者としての時間はしっかり確保しよう!
美容室の経営者が責任をもってすべき仕事について紹介しました。美容師が経営者になると、美容技術以外についても幅広い情報収集が必要になります。そして、お客様だけでなくスタッフに対しても、しっかりと気を配ることが良いお店作りのためには大切です。
経営者の立場になると、技術者として働いていた時とはまったく違った大変さがありますが、それが経営者の醍醐味でもあります。大変さがあると同時に、楽しさや充実感も感じられるものです。これから開業を志すのであれば、開業前から経営者の視点に立つ時間を確保し、世の中の動向などをチェックしておくのも良いでしょう。
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