目次
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・アイサロンを開業するための資格とは ・アイサロンを開業前にやるべきこと ・営業許可を取る ・資金を調達する ・物件を探す ・アイサロン開業に必要な資金は? ・賃料 ・開業準備の資金 ・運転資金 ・アイサロンを開業するときにやることはたくさん |
アイサロンを開業するための資格とは
まつ毛エクステを行う人をアイリスト、またはアイデザイナーなどと呼びます。アイサロンを開業するためには、美容師の資格が必要です。かつてはまつ毛エクステには特別な資格がなく、美容師以外の人も施術をしたり開業したりできました。まつ毛エクステが流行し、多くのアイサロンが開業しましたが、2007年ごろにつけまつげをつける接着剤「グルー」による視力低下などのトラブルが多発しました。これを受けて、2008年に厚生労働省によりまつ毛エクステの施術を行うには美容師免許の取得が必要という規定ができたのです。
美容師免許のほかにもアイリストとしての技術力などを測れるJECA日本まつ毛エクステンション認定機構やJEA日本アイリスト協会、NEA日本まつ毛エクステ協会、JEBA日本まつ毛美容協会などの民間の技能検定などもあります。
アイサロンを開業前にやるべきこと
美容師免許が必須になったアイサロンですが、アイリストが2人以上在籍する場合、1人は必ず管理美容師免許を持っていなければいけません。美容サロンの一角にネイルサロンがあったり、美容サロンでまつ毛エクステの施術も受けられたりとさまざまな形態の店舗がありますが、一方でアイサロンだけで営業しているところも少なくありません。シャンプー台や大きな鏡やカット・パーマなどを行うスペースが必要な美容サロンとは違い、まつ毛エクステは、比較的小さなスペースでも開業できる業種です。しかしアイサロンを一から立ち上げて開業するためには、やはり綿密な計画を立ててさまざまな準備が必要です。
特に今までアイサロンに雇われて働いていたわけではなく、美容師免許やアイリストとして民間の資格を取得してすぐに自分で開業する場合は、アイサロンの準備のほかに経営者としての心構えも必要です。人を雇ってアイサロンを経営する場合は、責任者としての従業員の管理能力も問われるでしょう。
営業許可を取る
アイサロンを開業する場合、いきなりお店をオープンするわけにはいきません。事前に保健所への届出が必要です。保健所には美容所の登録を行います。開業する10日ほど前には、アイサロンの所在地を管轄する保健所へ「美容所開設届出書」を提出しましょう。届けを出すと、保健所の環境衛生監視員が実地検査を行います。審査が滞りなく終われば美容所確認済証が交付されます。また個人事業主になるため、税務署への開業届も必要です。こちらはアイサロンをオープンしてしてから1か月以内に管轄の税務署へ提出します。開業届は提出が義務付けられているものではなく、提出しなくても罰則などはありません。しかし提出しておくほうが税制上有利なことが多いので、出しておく方がいいでしょう。
資金を調達する
アイサロンを開業するためには、資金が必要です。開業資金は多ければ多いほど、オープンしてから軌道に乗るまでの期間も安心して営業ができるでしょう。アイサロンに必要な資金は、どんな場所にどのくらいの広さの店を構えるかによっても変わってきます。家賃が10万円の物件で開業する場合、運転資金も含めて300万円ほどは用意しておくほうが安心です。アイサロンの資金すべてをあらかじめ自分で用意する必要はありません。貯金をある程度して足りない分は、銀行などに融資してもらう方法もあります。
物件を探す
開業資金の目処がついたら、アイサロンを開く物件を探します。どんな場所で開店するか決めてから物件を探すケースと、気に入った物件を見つけそこでアイサロンを開くケースがあります。また、物件を決めてからそのエリアの特徴や客層などをリサーチし、アイサロンのコンセプトを決めて内装などを準備するか、最初にイメージしているアイサロンに合った場所で物件を探す方法もあります。いずれにしても予算内に収まる物件を見つけることはもちろん、アイサロンのコンセプトと客層が合うエリアでの開業を考えてぴったりの物件を探す必要があります。
アイサロン開業に必要な資金は?
アイサロンを開業するときに必要な資金を具体的に詳しく見ていきましょう。アイサロンで働いたことがある、または今もアイサロンで働いている場合は、開業するときにある程度どんなものが必要なのかイメージできるでしょう。しかし、初めてアイリストとしてお店をオープンさせる人は、思っていたよりも多くのものを揃えなければいけないと感じるかもしれません。アイサロン開業の準備を進めてから、資金が足りないことに気づいて慌ててお金を工面することがないように、準備を始める前にしっかりと資金についてシミュレーションしておきましょう。賃料の予算を決めておいても、予算をオーバーした物件の方がよく見えてしまうことがあります。しかし、賃料はアイサロンを経営している間ずっとかかるコストです。できるだけ安い賃料の方が、利益を上げやすくなります。
気に入った物件があっても、ほかの物件もいろいろ見てじっくり検討してから決めた方がいいでしょう。オープンする日を先に決めてしまうと、それに間に合わせるようにいろいろな準備を進めなくてはならなくなります。十分に時間の余裕を持ってアイサロン開業の準備をして、ある程度準備が進んでから、開店する日を決めるようにしましょう。
賃料
物件を探す場合、貸店舗か賃貸マンションかの選択肢があります。貸店舗の場合はアイサロンを開業するために借りられますが、賃貸マンションの場合は住居として借りてしまうとアイサロンの営業はできません。賃貸契約を結ぶ前に、アイサロンを経営したい旨を不動産管理会社や大家さんに伝えて了承を取る必要があります。また住居兼事務所として貸しているSOHO物件などもおすすめです。貸店舗の場合は、敷金や保証金が賃貸マンションなどよりも高く設定されているところが多く、初期費用が高くなります。賃貸マンションの場合でも、敷金や礼金が何か月分かによって初期費用が変わってきます。
開業準備の資金
開業準備するための資金も必要です。物件を借りてから内装工事を行う場合、工事費用がかかります。さらにまつ毛エクステを行う施術用のベッドや施術者が座る椅子、つけまつげやグルーなどの施術に必要な材料などは、開店前に揃えなければなりません。アイサロンは、美容サロンほど資材や家具などをたくさん用意する必要はありませんが、最低限揃えるべきものをリストアップしておくといいでしょう。効率的に集客するために、アイサロンのホームページや看板、メニューリスト、名刺なども事前に揃えておきたいですね。クーポンサイトへの登録も済ませておくといいでしょう。掲載無料のサイトを利用すれば、費用はかかりません。
運転資金
運転資金として、最低3か月〜半年ほどの家賃や宣伝費、人件費などを確保しておきましょう。最初から多くの顧客がつくとは限りません。開店準備に多くの資金を費やしてしまうと、軌道に乗るまでの経営が苦しくなる場合があります。ストレスを抱えずに経営ができるよう、運転資金はゆとりを持っておきましょう。アイサロンを開業するときにやることはたくさん
アイサロンを開業するときの準備はいろいろあります。まず美容師免許の取得が大前提です。アイリストとしての腕を上げるためにも、民間の資格がいくつかあった方がいいでしょう。アイサロンのコンセプトに合う物件を見つけて、内装工事や資材の準備を進めましょう。ホームページや名刺も開業前に用意してください。忙しい時期ですが、ひとつひとつ間違いなく進めていけるようやることのリストを作っておくと、慌てずに着実に準備ができます。
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