キャッシュレスの出現で支払い方法に選択肢が!メリットを知ってうまく使おう
以前は現金払いしか選択肢がありませんでしたが、最近はクレジットカードや電子マネーの普及で、キャッシュレスでの支払いという選択肢が出てきました。スーパーやコンビニエンスストアなどをはじめとした、生活に密着した店舗での導入も増え、徐々に身近なものになってきています。 2020年の東京オリンピックの開催が決定した後、2014年ごろからは、政府もキャッシュレスの普及を方針として掲げています。訪日外国人が増えることを予想して、海外のクレジットカードを使いやすくする狙いがあるようです。 経済産業省から、キャッシュレス消費者還元事業も打ち出されていますので、今まで興味がなかった人も是非検討してみましょう。
そもそもキャッシュレスって?いまさら人に聞けないところも解説
キャッシュレスという言葉の定義は、しっかりと決まっているわけではありませんが、経済産業省の「キャッシュレス・ビジョン」において、「物理的な現金(紙幣・硬貨)を使用しなくても活動できる状態」を指すとされています。 クレジットカードやプリペイドカードなどが、キャッシュレスの一例としてイメージしやすいでしょう。キャッシュレスの中で一番普及しているのは、クレジットカードです。形としてはカード型が多く、ICチップを使う読み込み式、磁器を使うスライド式、電子マネーなどに多いタッチ式などがあります。 そのほか、スマートフォン上にQRコードやバーコードを表示させ、それを読み込むことで決済する比較的新しい形のものも。それだけでなく、アプリ上でポイントを貯めて金銭の代わりにするようなものなど、多種多様な形式が登場しています。 サインや暗証番号が求められるものから、読み込みや接触のみで済ませることができるものまで、使用シーンや決済金額により使い分けがされているのもキャッシュレスの特徴です。 現金の信頼性の高さや治安の良さ、現金でもスムーズに会計ができる環境から海外ほどは普及していませんが、今後も導入店舗は増えていくと考えられます。キャッシュレスならお店でささっと支払い!引き落としタイミングは3種類
キャッシュレス決済と現金決済を比較したとき、現金を数える手間やATMから引き落とす手間などがない分、キャッシュレス決済の方が素早く済むメリットがあります。数え間違いなどによる金額ずれも防げるので、その点では店舗にとっても消費者にとっても安心です。 引き落としタイミングは主に3種類で、電子マネーやプリペイドカードに多い「前払い」やデビットカードに代表される「即時払い」、クレジットカードの「後払い」があります。後払いだと使いすぎる心配がある人は、ほかの方式のものを使用しましょう。 あらかじめ使用する金額を決めておきたい場合は指定の金額だけチャージできる前払い、手持ちの金額以上に使用しないようにしたい場合はすぐに口座から引き落としがかかる即時払いがおすすめです。キャッシュレスのコード読み取り型は接触型や非接触型よりもメリットが大きい?
大量のお札や小銭を持ち運ぶ必要がなく、支払い時にはカード一枚で済ませることが可能なキャッシュレス決済ですが、使用するカードの種類が増えてしまうとどうしても財布やカード入れが厚くなってしまいます。 そんな時に便利なのが携帯電話を使った決済方式。折り畳み携帯が主流の時代からあるNFC機能を使ったもの、QRコードやバーコードを表示させて読み取るものがあげられます。 どちらも携帯電話にアプリを入れることで、複数のサービスを一台の携帯電話に集約させることができます。特に、コード読み取り型のものは、既存の読み取り機を使える場合が多いため、店舗のスペースや設備投資の費用を圧迫しにくく、店舗側にも大きなメリットがあるでしょう。キャッシュレス決済と一緒にポイント付与も!一度で2つの処理ができる
キャッシュレスなら、ポイントを集めるのもワンタッチで可能です。もちろんポイントの種類によりますが、クレジットカードにポイントカード機能もついているものがたくさん存在します。 付帯しているポイントカードが使用できる店舗でクレジットカードを使うと、一枚で支払いとポイント処理を済ませることができます。これにより、持ち運ぶカードの種類が減りますし、ポイントカードの出し忘れや、財布に入っているはずなのになかなか見つからない、といった事態も減るでしょう。 ポイントを効率よく溜められるため、カード決済ができるかどうかでお店選びをする人もいるほどです。キャッシュレス決済を美容サロンに導入したときのメリットは?
キャッシュレスを導入した場合に得られるメリットは、単純な会計時間の短縮だけではありません。会計時間が短縮するとレジの回転率も上がるため、お客さんを待たせる機会も減少します。 また、扱う現金の全体量も減ることにより、お釣りのために両替をしに行ったり、売上金を口座に入金しに行ったりするなど、現金決済のみを取り扱う場合に比べて、レジ周りの準備にかかる手間を少なくすることができます。お客さんの数が多い店舗ほど、扱う金額が多く、レジを触る回数が増えるため、その恩恵を感じやすいです。 手間が減れば、それだけ人件費を削減できますし、一人で経営している店舗の場合は作業時間の短縮をしてくれます。 さらに、普段必要以上の現金を持ち歩かない人もお客さんの候補にすることができます。支払い方法の候補が増えることにより、店舗の前を通りがかっても「今現金を持っていないという」理由で来店をしなかった人たちが、来店をしてくれるようになるかもしれません。 特に、スマホ決済に対応しておくと、決済会社が開催している還元キャンペーンが多いため、自店舗で何もしなくてもお客さんの増加を期待できます。キャッシュレスで客単価UPのメリットが?販売機会も逃さない
キャッシュレスを導入すると、今まで便利な支払方法があるからとほかの店舗に流れていってしまっていた客層の確保以外にも、客単価の上昇が見込めます。 美容サロンにいろいろな美容グッズを展開していて、販促活動を精力的に行っていても、客側の手持ちがなければ購入にまで至りません。現金決済に頼った清算をしている場合、販促活動で購入意欲が高まっても、お金をおろしてきてまで購入してくれる人はなかなかいないので、次回来店時に期待をするしかありませんでした。 キャッシュレス決済なら、現金のように手持ちが足りないといったことになりにくいため、即時購入してもらえる可能性が高くなります。経理的にもメリット大!キャッシュレスなら金額ずれが発生しづらい
キャッシュレスは、経理面でも店舗にメリットを与えてくれます。現金を扱っている上でどうしても発生してしまうのが、金額ずれです。自動でお釣りを出してくれるレジもありますが、初期費用が高くなるため、導入するのが難しいと考えている経営者も多いでしょう。その点、キャッシュレス決済ならお釣りといった概念が存在しません。 全ての決済をキャッシュレスにするのは難しいですが、一部だけでもキャッシュレス決済にして、扱う現金の量が減れば、金額ずれの発生も減り、レジ締め作業が楽になります。キャッシュレスの困ったところ…メリットばかりではなくデメリットも知っておこう!
キャッシュレスにはたくさんのメリットがありますが、デメリットも持ち合わせています。 たとえば、カードの情報を取得し、情報を処理するための専用の機械を用意しなければならないため、初期費用がかかります。また、その機械を置くための場所も必要なので、狭い店舗ではスペースを圧迫します。 キャッシュレスの主流であるクレジットカード決済では、現金化までに時間がかかるため、資金に余裕がない店舗の場合は特に、導入前後の経営の計画を練っておくことが大切です。導入する決済方法によって手数料もかかるもの、かからないものがあるため、事前にどの決済方法にどのくらいお金がかかるのか比較しておきましょう。キャッシュレス導入のメリットは大きいけれどよく考えてから!
キャッシュレスが普及してきて、キャッシュレスメインで支払いをしたいと考えるお客さんも増えてきています。そんな客層を逃さないようにするためにも、キャッシュレス決済の導入は効果的です。また、大量の現金を持ち歩いていなくても高額の決済が可能なため、客単価の上昇も見込めます。 ただし、導入するならよくよく種類を選びましょう。一度導入したら別の機械に変更するのにまたお金がかかってしまいます。様子見をしたい場合は、スマホ決済などの低コストで始められそうなものから試してみて、徐々に決済方法を充実させていくのも一つの方法です。
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