目次
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・美容サロンの経営は難しい ・美容師が経営ポイントを学ぶべき理由 ・技術だけでは運営できない ・競合が多すぎる ・成功例の参考だけではうまくいかない ・美容サロンを成功させる経営ポイント ・コンセプトを明確にする ・顧客管理の徹底 ・経営学を学ぶ ・美容師が美容サロンを経営するならポイントを押さえよう |
美容サロンの経営は難しい
美容師の仕事をしている人の多くは、一度は自分の美容サロンを持ちたいと考えたことがあるのではないでしょうか。自分のイメージするインテリアやデザインのお店を開き、多くのお客さんのヘアを担当してみんなを幸せにしたいと夢が膨らみますよね。しかし、美容サロンはコンビニよりも数が多いこともご存知かと思います。
単に、美容サロン開業のための資金が調達できたから、理想的な物件が見つかったから、美容師としての経験を長く積んできたからといった理由だけでは、美容サロンを経営し続けることは難しいのです。
美容師が経営ポイントを学ぶべき理由
本気で美容サロンを開きたいと思うのなら、経営に関する知識やノウハウなどを学ぶ必要があります。「経営が成功するかどうかは、美容師としての腕次第」と思うかもしれませんが、実は違うのです。新たにオープンする美容サロンが毎年10,000軒以上あるのに対して、廃業する美容サロンは年間8,000軒ほどもあります。つまり、生き残れる美容サロンは全体のおよそ2割程度しかないということです。美容サロンをオープンすること自体は、それほど難しいことではありません。必要な資金を調達して、物件を探し、オープンまでにさまざまな資材の調達やメニューの決定、宣伝などの準備を行えば誰でも美容サロンの経営者になれます。しかし、オープンしてから新規顧客やリピーターを増やし、常に利益を上げ続けて黒字経営を維持するのはとても困難です。
今まで積み上げてきた経験やキャリアをふまえて美容師としての自信を持ち、技術力やセンスを磨き続けることはもちろん必要ですが、腕のいい美容師がいるだけでは顧客は増えていきません。美容サロンを成功させるためには、美容業界のノウハウとは別に経営力を養わなければならず、これができていない経営者も少なくないのです。
技術だけでは運営できない
美容サロン経営に美容師の技術はもちろん必要です。美容サロンなのに美容師がいないのでは顧客は来ません。しかし、技術力が高い美容師がいるだけでは順調な経営ができないのも事実です。美容サロンを経営するときには、毎月定期的にかかるコストがいくらなのか、利益を出すためには毎月いくら売上が必要なのかをまず把握しなければいけません。そのうえで、売上を伸ばすためにやるべきことや必要なことを判断し、経営に活かしていきましょう。常に同じ課題を抱えているとは限らないので、そのときに必要なことを的確に見極める能力も必要です。
競合が多すぎる
美容サロン経営が難しい理由の一つに、競合が多すぎる点があげられます。繁華街や大きな駅の近くなどだけでなく、住宅街のエリアにも美容サロンは何軒もあります。競合が多いということは、顧客やリピーターを確保するのが難しいということ。今まで自分が抱えていた顧客を新しく開く美容サロンに引っ張ってくるだけでなく、新規顧客を獲得する努力を常にしなければいけません。また新規顧客が来店したら、リピーターになってくれるような技術力や美容サロンの魅力を提案できるようにしておく必要があります。新しく美容サロンをオープンするということは、周辺にあるすでに経営を続けて顧客を獲得している競合の中に一から参入することだとしっかり覚えておきましょう。
成功例の参考だけではうまくいかない
美容サロンを経営するときに、さまざまな美容サロン経営者の話をインターネットで読んだり、美容師仲間や美容サロンの経営をしている人から聞いたりして参考にする人もいます。もちろん、経営が成功している美容師から話を聞くことでいろいろ親身なアドバイスをもらえるので、これから美容サロンを経営する人にとっては大いにメリットがあります。しかし、成功例をそのまま鵜呑みにして同じやり方をしても、美容サロン経営はうまくいきません。オープンする場所や時期、経営者や美容師が違うので、成功例として当てはまらないことがたくさん出てきます。自分で判断して経営の指揮を取っていく必要があります。
美容サロンを成功させる経営ポイント
美容サロンを成功させるための経営ポイントをお伝えします。多くの美容師は、自分の美容サロンを持ちたいと思い、美容サロン開店を目標にさまざまなシミュレーションをしたり、準備をしたりします。美容サロンを開業するまでには、いろいろなハードルがあります。雇われ美容師として働きながら、美容サロンを開くためのプランを立てている人も少なくありません。美容師の仕事をしながらの場合、物理的に準備のための時間が足りなかったり、給料の中から美容サロン経営のために貯められるお金が少なく、開業までに時間がかかったりすることがあります。実際に美容サロン開業のための具体的な準備に入ってしまうと、やることは山ほどあり、オープンの日まで寝る時間を削って準備しなければいけなくなることもあります。
具体的な準備に入る前の段階で、ある程度美容サロン経営を成功させるための準備もしておくといいでしょう。夢を夢で終わらせないために、そして開業してからの美容サロン経営を安定させるためにも、経営者としてやるべきことについて詳しく解説します。
コンセプトを明確にする
オープンさせたい美容サロンのコンセプトを明確にしておきましょう。単純に自分の美容サロンを持ちたいという考えでは、経営は成功しません。どんな雰囲気のお店にするのか、どんなターゲットに来て欲しいのか、どんな技術やスタイルを売りにするか、など理想をイメージしながら具体的な美容サロンのコンセプトを作ります。お店のイメージが固まってから、ターゲット層が多くいるエリアはどこなのか調べてその周辺の物件を探すといいでしょう。もしくは、美容サロンを開きたいエリアや駅などが決まっているなら、その周辺をリサーチしてどんな層の人が多いのかを見てコンセプトを決めるのもおすすめです。
顧客管理の徹底
顧客管理は、美容サロン経営を成功させるためにとても重要です。顧客の情報を正確に把握することは、顧客満足度の向上にもつながります。顧客がどんなヘアスタイルを好むか、過去にどんなスタイルをオーダーしたかはもちろん、美容サロンにいる間にいつも飲むドリンクについて、家族構成など、スタイリングの途中の雑談で仕入れた情報もしっかりまとめておきましょう。たとえば、「いつもは落ち着いた色をお選びになりますが、そろそろ春だし同窓会があるとおっしゃっていたので、少し明るめのこんな色はいかがですか?」などカラーについて提案すれば、顧客は自分のことをよく見て適したアドバイスをくれると満足し、リピート率を上げられます。
経営学を学ぶ
美容サロンを開く前に必ずやりたいことが、経営学の勉強です。美容サロンのオーナーになったら、一人の経営者です。経営は美容師の知識や技術だけでは、なかなかうまくいきません。美容サロン開業の準備に入って忙しくなる前に、時間を作って経営に関する本を読んだり、経営学のセミナーに出たりして経営の知識を身につけておくと必ず美容サロンオープン後の経営に役立ちます。美容師が美容サロンを経営するならポイントを押さえよう
美容師が美容サロンを安定して経営するためには、腕やセンスのいい美容師を揃えるだけでは足りません。店のコンセプトに合った顧客を獲得し、リピート率を上げる工夫が必要です。また、毎月のランニングコストや必要な売上金額など、シビアな部分も把握しておかなければいけません。売上が減ったり、新規顧客の数が減ったりしたら、臨機応変に宣伝やキャンペーンなどを展開して、経営が上向きになるよう舵を取りましょう。美容師とは無縁と思うかもしれませんが、経営学を学んでおくと助けになります。
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