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独立した美容師の実際の年収は?年齢別平均や開業前との比較

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美容師として開業を考えたときに、最も気になることの一つが「独立後の年収」ではないでしょうか。この記事では、独立した美容師の売り上げや経費内訳について、実際に開業している美容師の懐事情を調査してみました。また、美容師の年収にかかわる様々なデータも紹介していきます。ぜひ資金準備の参考にしてください。

目次
・美容師は独立したら儲かる?
・独立した美容師の売上と経費内訳を調査
 ・開業後の売り上げの平均額
 ・主な経費と割合
・美容師の平均年収を様々な角度から分析!
 ・理容師・美容師の平均年収
 ・美容師の男女別平均年収
 ・他開業前と独立後で年収はどう変わる?
・独立後の美容師年収は自分次第

美容師は独立したら儲かる?開業前に知っておきたい年収の話

一時の「カリスマ美容師」ブームの影響もあり、美容サロンのオーナー・独立している美容師と言うと、高収入で華やかなイメージがあるという方も少なくないでしょう。しかし一方で、実際に美容サロンを経営している人の話では、「競合が多くて儲からない」という声も多く聞こえてくる印象です。
これから美容師として独立を考えている方にとって、実際のところ開業後の年収がどのくらいになるのかというのは、非常に気になるポイントの一つと言えるでしょう。
この記事では、美容サロン経営者の売り上げや経費、年収について徹底調査。美容師業界の平均年収のデータも紹介していきます。開業に向けて資金準備をする際の参考として、活用してください。

独立した美容師の売り上げと経費内訳を調査

美容サロンの売り上げは、平均客数×平均単価で概算することができます。これらは美容サロンの立地・競合店の有無・ターゲット層の属性などの様々な条件によって大きく左右されるものです。例えば、駅に近く若い女性の顧客が多い美容サロンでは、平日の夜や休日の客数が多くなる傾向にあります。カットのほかに、カラーやパーマ、トリートメントなどのメニューをあわせて施術する場合も多いので、単価も高めになるでしょう。
一方で、駅から離れた住宅街にあり、近所の主婦や親子連れをターゲットにした美容サロンでは、平日の日中の客入りが良くなります。複数のメニューを組み合わせる客ももちろんいますが、「カットだけ」という場合も多くなるので、単価は若干低めになると考えられます。
また、メニューごとの平均料金についても、立地などによってかなり差が出てきます。出店を予定している地域の競合店がどの程度の客入りがあり、どの程度の価格帯でサービスを提供しているか、あらかじめ調べておくとイメージがしやすいでしょう。

開業後の売り上げの平均額

メニュー単価に、メニュー比率をかけた額を合計したものが、平均単価です。
・カット:3,000円(比率80%)
・セット/ブロー:2,000円(10%)
・カラー:5,500円(30%)
・パーマ:7,500円(20%)
・その他:2,000円(10%)
上記の場合、平均単価は5,950円ということになります。
これに平均客数をかけると、月の大まかな売り上げが予測可能です。上記の美容サロンの平均客数が8人だった場合、1日の平均売り上げは5,950円×8人=47,600円。つまり月の平均売り上げは、142万円前後と概算することができます。

主な経費と割合

美容サロン経営には当然、諸々の経費がかかるので、実際に自分の手元に入る金額は、売り上げから経費を引いた額ということになります。美容サロン経営でかかる費用は、主に下記の項目が挙げられます。
・人件費
・テナント料
・材料費
・水道光熱費
・リース料
・広告・宣伝費
・各種税金
材料費は売り上げの10%ほどが目安です。また、水道・光熱費は売り上げの3%程度で計算すると妥当な額を導き出すことができます。
それ以外の項目については、サロンの方針によっても大きく金額が変わるものなので、一概に言うことはできませんが、人件費・テナント料などは経費削減しやすい項目であると言えるでしょう。

美容師の平均年収を様々な角度から分析!

それでは、ここからは美容師の平均年収を様々な角度から紹介していきます。一般的に雇われ美容師は薄給なイメージが強いとされていますが、他業種と比べてどうなのでしょうか?まずは他業種含めた平均年収のデータを確認しておきましょう。
平成29年の国税庁「民間給与実態統計調査」によると、全年代の平均年収は432万円となっています。男女別の各年代の平均年収は下記の通りです。なお、数字は各年代の前半・後半で分けて表示しています。
・20代
全体:262万円/361万円
男性:279万円/393万円
女性:243万円/318万円
・30代
全体:407万円/442万円
男性:461万円/517万円
女性:315万円/313万円
・40代
全体:468万円/496万円
男性:569万円/630万円
女性:308万円/310万円
・50代
全体:519万円/516万円
男性:677万円/669万円
女性:302万円/298万円
これらの値と、美容師の平均年収には大きな差はあるのでしょうか?詳細なデータを確認していきましょう。

美容師・理容師の平均年収

平成29年の厚生労働省「賃金構造基本統計調査」を確認してみると、美容師(理容師含む)の平均月収は約23万円、平均年収は284万円です。このデータの平均年齢は31.2歳なので、30代前半の全体データと比較すると、およそ100万円低いことがわかります。
他業種と比べて、平均月収はそこまで低くない印象を受けますが、年収にかなりの開きがあるのは、ボーナス額の少なさに原因の一端があるでしょう。例えば、上場企業の一般社員の平均ボーナス額は、月収のおよそ3倍と言われています。しかし、美容師のボーナスの平均額は約6万円と、平均月収の約1/4の額となっています。

美容師の男女別平均年収

次に美容師の平均年収を男女別でみていきましょう。平成29年の厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、美容師の男女別平均年収は、男性が約317万円、女性が約284万円。どちらも、30代前半の男性・女性それぞれの平均年収を下回ります。特に男性は130万円以上の開きがあり、他業種と比べて美容師の平均はかなり低めの傾向にあると言えるでしょう。
一見華やかに見られがちな美容業界ですが、その裏側は非常にハード。基本的に立ち仕事で、時には朝から晩までずっと立ちっぱなしということも珍しくありません。そのため、開業する前に夢を諦めて、美容師の職を辞してしまう人も少なくないのです。

開業前と独立後で年収はどう変わる?

それでは、開業前と開業後で、年収にはどのような変化が現れるのでしょうか。実は開業後の美容師の年収については、公的な調査結果や具体的なデータが存在しないため、明確な数字というのはわかりません。
しかし、美容雑誌やTVに登場するような有名美容サロンでは、月の売り上げ数百万円をキープし続けている場合もあり、その場合オーナーの年収も数千万円にのぼります。一方、美容サロンの約8割が5年以内に閉店しているというデータもあり、多くの美容サロンオーナーが開業前よりも懐具合が厳しい状況に陥っていることがわかるでしょう。
このように、開業後の美容師の年収はピンキリで、雇われのままでは決して手が届かなかったであろう高額な収入を得られる場合もあれば、雇われの頃より低い収入でやりくりをしなければならなくなる場合もあります。「独立したから確実に儲かる」とは決して言えないのが、日本の美容師業界の現状なのです。

独立後の美容師年収は自分次第!将来を見据えて計画を立てよう

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美容師の年収にかかわる様々なデータを見てみると、結局のところ、売り上げや年収には、運やタイミングはもちろんですが、個人の資質が大きく影響するということがわかります。美師としてのスキルはもちろん、顧客をつかむための営業力、顧客ニーズのリサーチ力、魅力的なサービスの企画力など、様々なスキルに大きく左右されるものです。
「経営が軌道に乗る前に資金が底をついてしまった…」ということのないようにするためには、事前に複数の競合店をリサーチして、売り上げや経費の目安を計算しておくことが重要です。目先のことだけではなく、将来にもしっかり目を向けて、十分な資金準備ができるように計画を立ててみましょう。

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