美容師が独立するときの金策はどうしたらいい？必要な資金の調達法

2022/02/28

美容師が独立するときには、資金をどのように調達するかの金策がとても重要な課題です。気に入った物件が見つかっても必要なお金が用意できなければ、開店まで漕ぎつけられません。美容サロン開業にどのくらい必要なのか、しっかり見積もりを作り、資金は余裕を持って用意しましょう。借りる場合は返済計画も細かく立ててみてください。

・美容サロン経営にはお金が必要
・美容師が独立するときに必要な資金
　・開業のための費用
　・備品や消耗品などの費用
　・経営維持のための費用
・美容サロン開業のための金策は
　・自分で貯金する
　・銀行や金融公庫で借りる
　・リースを利用する
・美容師が独立するときは金策が大切

美容サロン経営にはお金が必要

美容師なら誰もが一度は独立して美容サロンを開くことを考えるのではないでしょうか。自分のやりたいスタイルで美容サロンを経営し、顧客とコミュニケーションを取りながら安定した利益を上げられるのは、理想の働き方であり充実感を味わえるでしょう。しかし、独立する場合、美容サロン開業のための資金がいろいろと必要になります。
雇われて働きながら独立を目指す場合は、毎月の給与の中から少しずつ資金を貯めていくことになりますが、美容サロン開業にはさまざまな費用が必要で、貯蓄だけで開業しようとすると時間がかかってしまいます。開業前にまず金策をどうするか、プランをしっかり立てる必要があります。

美容師が独立するときに必要な資金

独立を本気で考え始めたら、まずは美容サロンを開業するときに必要な資金がいくらくらいになるのか、計算してみましょう。今まで雇われて美容師として働いていた人の場合、どんなことにいくらお金がかかるのか把握しきれません。独立するということは、すべてを一から自分の手で始めることです。自分のイメージする美容サロンの内装や、コンセプト、メニューや料金設定などもすべて自由に決められますが、必要な資金も自分で用意しなければいけません。
たとえば、お店の広さひとつを取っても、ゆったりとしたスペースで顧客がリラックスできるような雰囲気のお店を作るなら、それなりの広さが必要になり賃料も上がります。また内装やインテリアにこだわるなら、それらを揃える費用も高くなるでしょう。
さらに、美容サロン開業までの費用だけが資金ではありません。開業してからお店が軌道に乗るまでは、たとえ赤字経営でも持ち堪えられるような余剰金を持つべきです。金策が十分ではないまま見切りで独立してしまうと、資金繰りが厳しくなり、廃業せざるをえない状況になってしまう場合もあります。
事業計画を立てるとともに、美容サロン開業に必要な資金も細かく見積もっておくようにしましょう。

開業のための費用

まず独立するときに必要になるのが、開業のための費用です。物件を借りて美容サロンをオープンさせる場合は、店舗探しから始まります。物件の賃料は広さや駅からの立地などはもちろん、エリアなどでも変わります。美容サロンのコンセプトやイメージがすでにはっきりしている場合は、ターゲットの顧客層が多くいるエリアで物件を探すといいでしょう。
または、地元や住んでいる場所の近くなどで美容サロンをオープンしたい場合は、そのエリアに住んでいる人の客層などをよくリサーチして内装やコンセプトを決めてください。物件確保のために支払う費用のほかに、内装工事の費用なども別途かかることを忘れないようにしましょう。業者にいくつか見積もりを出してもらい比較検討が必要でしょう。

備品や消耗品などの費用

施術に必要な備品や消耗品なども一通り揃える必要があります。シャンプー台やカット台、レジや受付の机などは最低限必要です。また、カットやカラーなどを行うときに顧客が見られる大きな鏡もセットします。
シャンプー、トリートメント、カラーリング、パーマ液などは、顧客のヘアに直接使うものなので、価格で決めずにクオリティの高いものを揃えたいですね。シャンプー台やカット用の椅子などは、新品を用意する場合それなりの価格がしますが、中古品やオークションなどで購入すれば、費用を少し安く抑えられます。

経営維持のための費用

美容サロンをオープンさせてからも、必要な経費があります。その分もしっかり確保しておきましょう。ホームページの維持費用や、クーポンサイトへの登録費用などの宣伝費は、新規顧客を獲得するためにも、オープン後も継続してください。
また、水道、電気、ガスなどの料金や消耗品の費用などもランニングコストになります。従業員を雇って経営するなら、人数分の人件費がかかります。これらの費用とは別に、安定した経営ができるようになるまでの期間、赤字でも美容サロンを続けられるだけの費用を確保しておきましょう。6か月分くらいは余裕を持って用意しておくと安心です。

美容サロン開業のための金策は

独立して美容サロンを開業するためにさまざまな項目の費用が必要だと把握できたら、その必要資金をどうやって調達するか考えましょう。独立するときに十分な資金を用意できている美容師は少ないので、多くの人がさまざまな金策を考えて必要なお金を工面して美容サロンを開いています。
自分の親やパートナーなど親しい人にお金を借りられるなら、安い利子または利子なしで独立資金を用意できるかもしれませんが、公的な機関などからお金を借りる場合は利息も返していく必要があります。資金を借りて美容サロンをオープンさせる場合は、毎月の返済額を考えてどのくらいの売り上げがあれば黒字になるのか計算してみましょう。
美容サロン開業の準備を進めていくうちに、最初の予定よりも必要資金がオーバーしてしまうことも少なくありません。なるべく余裕を持った資金繰りを行ってください。開店後の資金が少なくなってしまうと、美容サロン経営で黒字を出せるようになるまで持ち堪えられなくなってしまうことも考えられます。
開業前の準備資金は、なるべく予算内で収めるようにしてください。

自分で貯金する

独立に必要な資金をすべて自分でコツコツと貯金しながら用意する方法なら、誰からも資金を借りる必要がないので、利子や毎月の返済額などは発生しません。ただし、美容サロンの規模にもよりますが、開業の資金は1,000万円近く必要になるケースもあります。それをすべて美容師の給料の中から貯めていくのは、かなり時間がかかるでしょう。

銀行や金融公庫で借りる

一般的なのは、独立するときに銀行や金融公庫で必要な資金を借りて美容サロンをオープンする方法です。まずはいくら借りられるのかを確認し、事業計画書を作成しましょう。銀行や中小企業を支持する金融公庫などでお金を借りる場合は、事業計画書が必要になります。
独立のためにお金を借りる場合、銀行や金融公庫にとっては、今までの業績や借りたお金の返済状況などがわからない美容師にお金を貸すことになるので、貸倒れを心配します。明確な事業計画を提出することで、スムーズにお金が借りられる可能性が高まります。また全額を借りるのではなく、自己資金もなるべく貯めておきましょう。

リースを利用する

独立して開業する資金が不足しそうだなと思ったら、美容サロンを開業したい人向けに、店舗リースを行っているところから借りる方法も検討してみましょう。以前美容サロンだった居抜き物件を借りるため、敷金や保証金、設備費、内装工事の費用など、美容サロン開業に必要な大金をかなり節約できます。
居抜きは美容サロンに必要な設備が揃っているため、自分のイメージする内装に変更したい場合だけ多少の工事をしたりインテリアを揃えたりすれば、すぐにでも開業できます。

美容師が独立するときは金策が大切

美容師が独立する場合、まずは金策をどうするかしっかり計画を立てることが大切です。美容サロン開業に必要な費用を書き出してみましょう。開店後の運転資金も必要な資金に組み入れてください。全部でどのくらいの費用がかかるか見積もりが出せたら、その費用をどうやって調達するか考えましょう。貯蓄でどのくらい自己資金を用意できるか、残りをどこから借りるかなど、金利や限度額など詳しいことも調べながら検討してください。

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